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カシオ計算機が腕時計一体型のGPSを開発

1999年01月08日 00時00分更新

文● 報道局 白神貴司

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 カシオ計算機(株)は6日、GPS(Global Positioning System:人工衛星を使った現在位置測位システム)機能を内蔵した腕時計の試作機『GPS内蔵ウオッチ』を発表した。同社によると、腕時計にGPS機能を内蔵した製品は世界初となるという。回路基板を積層化(MSL:Multi Shield Layer)することで小型化を、また低電圧で駆動する専用LSIの開発などにより省電力化を図っている。リチウム電池(CR2)1個で最大約600回、1分ごとの自動計測で約10時間の電池寿命を実現しているという。



 衛星から配信される軌道データを記憶し、あらかじめ入力したエリア、時間をもとに上空の衛星軌道を予測して計測を行なう。これにより計測時間の短縮を図っている。ディスプレー部には、目的地までの距離、方向をグラフィックで表示するほか、連続計測時には、現在の移動速度や進行方向も表示できる。測定したデータや行程をメモリーに記憶しておくことも可能。

 バンド部分を除いたサイズは縦65×横66×厚さ29mm。ディスプレー部は縦17.6×20.9mmで32×31ドット表示。本体重量は約148g。同社が展開するアウトドア向けデジタル腕時計『PRO TREK』シリーズの最上位機種として、5月から6月をめどに発売する予定。価格は5~6万円を予定しているという。

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