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アップルコンピュータ、Power Macintosh G3の新シリーズを発表--マザーボードからSCSIが消える

1999年01月06日 00時00分更新

文● 風穴 江

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Power Macintosh G3新シリーズ

サンフランシスコで開催されている“MACWORLD Expo San Francisco '99”にて
サンフランシスコで開催されている“MACWORLD Expo San Francisco '99”にて



 米アップルコンピュータ社は、1月5日(現地時間)から、サンフランシスコで開催されている“MACWORLD Expo San Francisco '99”において、同社の主力デスクトップ製品『Power Macintosh G3』の新シリーズを発表した。これらは、開発コード名で『Yosemite』と呼ばれていた製品で、100MHzのシステムバスが採用されている。CPUの動作クロックの違いと、ストレージデバイス設定により4機種がラインアップされている(表1)。

CPUクロック 300MHz 350MHz 350MHz 400MHz
メモリ(PC100 SDRAM) 64MB 64MB 128MB 128MB
2次キャッシュメモリ 512KB 1MB 1MB 1MB
HDDインターフェイス Ultra ATA Ultra ATA Ultra ATA Ultra2 LVD SCSI*1
ハードディスク容量 6GB 6GB 12GB 9GB
CD-ROM/DVD-ROM 24x CD-ROM 5x DVD-ROM 24x CD-ROM
, Zipドライブ
24x CD-ROM


 2ポートのFireWireインターフェイス(IEEE 1394)と2ポートのUSBが全機種で標準装備となり、従来からのADBポートも備えるものの、標準提供されるキーボードとマウスは、『iMac』と同様、USB接続のものとなっている。またグラフィックスチップはATI RAGE 128で、16MBのビデオメモリを標準搭載する。

米アダプテック社がSCSIホストアダプターを発表

 さらに今回の新機種で特徴的なのは、これまで外部周辺機器拡張用に標準提供されてきたSCSIサポート回路がマザーボードから姿を消したこと。同社としては、今後は、Ultra ATA、FireWire(IEEE 1394)、USBの3つのインターフェイスで標準的な周辺機器をサポートしていくつもりのようだ。ただし、400MHzのPowerPC G3を搭載した最上位機種では、AdaptecからOEM供給を受けたUltra SCSI(LVD)ホストアダプタを標準搭載している。

 またこの発表に合わせて米アダプテック社は、Power Macintosh用のSCSIホストアダプタとして、Ultra SCSI(LVD)対応の『PowerDomain 2930U』と、普及版の『SCSI Card 2906』の2製品を1月末から出荷すると発表した。普及版SCSIホストアダプタの2906は、Windows 95に対応した『SCSI Card 2902』の後継製品で、今回、Power Macintoshをサポートしたほか、外部、内部の両方にSCSIデバイスを接続できるようになった(従来は、外部接続用コネクタしかなかった)。

 価格は、『2930U』が149ドル(約1万700円)、『2906』が65ドル(約7200円)。

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