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Linuxユーザーが京都に集結! 日本Linux Users Groupが主催する初のユーザーイベント“Linux Conference '98 in Kyoto”

1998年12月18日 00時00分更新

文● 風穴江/報道局 清水久美子

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Linuxユーザーの「オフライン」ミーティング

 京都国際会議場で開催されている“Internet Week 98”の関連イベントとして、Linuxユーザー同士の情報、意見交換の場と位置づけられた“Linux Conference '98 in Kyoto”が開催された。
 主催の「日本Linux Users Group」(JLUG、理事長:生越昌己)は、国内におけるLinux普及の先駆者たちを中心に、ほとんどがボランティアベースで行なわれているLinux関連プロジェクトを支援するために作られたユーザー団体(任意団体)。国内のLinux関連情報(のリンク)を集めた「www.linux.or.jp」というWWWページを運営しているほか、linux-usersを始めとする、ユーザー同士が情報交換を行なうための各種メーリングリストなどを主催している。このLinux Conferenceは、これまで日本におけるLinuxの普及を牽引してきた日本Linux Users Groupが初めて主催するユーザーイベントということになる。

基調講演を行なうJLUG理事長、生越氏基調講演を行なうJLUG理事長、生越氏



 オープニングとなる基調講演は、JLUG理事長であり、これまでずっと日本でのLinux普及に力を割いてきた生越氏が、「JLUGの現状と今後」というタイトルで講演した。同氏は、日本でここまでLinuxが普及してきたことの成果を踏まえつつ、ソフトウェア開発力の不足といった問題点を取り上げ、さらなるLinuxの普及に向けて何が必要なのか、具体的な例を交えながら話をした。また、これまで自由な雰囲気を保ちながらユーザー主導のボランティアベースで発展、普及が進んできたLinuxだが、昨今、商用化が広がるにつれ、少しずつユーザーの手から離れていく側面があることを指摘。そうした状況を拒絶するのではなく、むしろLinuxという大きな世界観の中で取り込んで、今後もLinuxの普及、発展を進めていこうと訴えた。
 その後、JLUGを中心に進められている各種プロジェクトの活動報告やLinux搭載PCの導入事例紹介など、1時間の昼休みを挟んで、大小合わせて19にも及ぶカンファレンスセッションが行なわれ、全国から集まった約600人のユーザーが興味深そうに耳を傾けていた。

参加者は約600人、会場はほぼ満席となった
参加者は約600人、会場はほぼ満席となった



 午後5時のカンファレンス終了後は、午後からの「裏」セッションとして行なわれていた「FreeBSD BOF」の参加者も合流して、Linux/FreeBSD合同で懇親会が行なわれる予定。

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