カシオ計算機(株)は、“パームサイズPC”『CASSIOPEIA E-55』を15日に発売する。同製品は、5月から米国で販売している『CASSIOPEIA
E-10』の日本語版。OSにペンだけで操作できる『Microsoft Windows CE for
the Palm-size PC version 1.1 』日本語版を採用している。
『CASSIOPEIA E-55』 |
左側面には内側に押すボタンとしても機能するダイヤルをもち、上下に動かすことで画面をスクロールさせたり、メニューの選択、決定といったことが行なえる。前面の3つのボタンには、それぞれ“メニュー”、“予定表”、“連絡先”が、左側面のボタンには“ボイスレコーダー”が割り当てられ、プログラムランチャーとしても機能する。各ボタンは任意のアプリケーションを起動するよう設定することも可能。アプリケーションには英和・和英・国語・漢和辞典の『G-天王星』、Java対応のウェブブラウザー『NetFront
2.0 with JV-Lite for Windows CE for the Palm-size PC』などもある。
オプションの接続ケーブル(PHS用、携帯電話用共に4500円)によりPHS、デジタル携帯電話と接続してデータ通信が行なえるほか、通信速度が56Kbpsのコンパクトフラッシュカードモデム(K56flex、V.90対応、2万3000円)を用いて通信可能。デスクトップパソコンとのデータの交換は付属の“クレードル”を利用して行なう。また、ACアダプターも同梱している。
PCとのデータ交換 |
CPUは日本電気(株)のVR4111-69MHzを採用、16MBのRAMを搭載。液晶ディスプレーは横240×縦320ドット表示のFSTN液晶で、4階調白黒表示。単4アルカリ電池2本で約25時間駆動可能。コンパクトフラッシュカードスロット(TypeII)を1基と、IrDAポートを内蔵する。サイズは幅83×奥行き128×高さ15.5mmと、英語版より約3mm薄くなっている。重量は185g。価格は6万3000円。同製品はOSに『Palm-size
PC』の日本語版を使用した初の製品だという。