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マクロメディア、Webサーバー上でグラフィックを自動的に作成できるツールを発売

1998年11月27日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 マクロメディア(株)は、各種データソースからグラフィックデータをWebサーバー上で自動生成できる『Macromedia Generator 日本語版』を'99年1月18日に発売すると発表した。



 Generatorは、サーバーである『Macromedia Generator Dynamic Graphics Server』と、『Macromedia Flash』にGenerator用のコポーネントを追加したテンプレート作成ツール『Macromedia Developer's Studio Flash Edition』で構成される。

 まずGenerator Developer's Studioを使用して、グラフィックの元となるレイアウトデータ“テンプレート”を作成。続いて、Generator Dynamic Graphics ServerがインストールされているWebサーバーに、テンプレートがテキストファイルやODBCなどのデータソースを要求すると、Generator Dynamic Graphics Serverがそのテンプレートとデータソースを統合し、グラフィックが作成される。

 発表会場にて、同社プロダクトマーケティングマネージャーのBen Dillon(ベン・ディロン)氏は、「現在、データベースをWebページに供給することが現在のトレンドとなっている。従来は、何1000個もあるデータを一括の処理しなければならず、しかもあまり見栄えのするものは作れなかった。
 Generatorを使うと、データベースから取り出したデータをビジュアルに表現できる。データと、データを表示させるデザイン部分がひとつのファイルになっていると、何1000個もあると管理が大変だが、デザイン部分とデータ内容を分けることによって、データ管理が楽になる。

 Generatorは、グラフィックの自動作成のほか、個人に適合したカスタムバナーの作成などが可能だ。個人情報データベースやクッキー情報などから個人に適したグラフィックを自動作成できる」と説明した。

Ben Dillon氏
Ben Dillon氏



 Generatorは、ニュースサイトやエンターテインメントサイト、コマースサイトの管理者が対象。価格は、『Generator Dynamic Graphics Server Windows日本語対応版』と『同Solaris日本語対応版』がそれぞれ55万円、『Generator Developer's Studio Flash edition Power Macintosh日本語版』と『同Windows日本語版』がそれぞれ6万8000円。Macromedia Flashを既に所有しているユーザー向けのアップグレード製品『Generator Developer's Studio Flash edition upgrade PowerMacintosh日本語版』と『同Windows日本語版』がそれぞれ2万4800円。(株)システムソフト、トランスメディア(株)、(株)アスキーを通じて販売する。

 また同社は、Dynamic HTMLエディター『Macromedia Dreamweaver 1.2J』とWebグラフィック作成向け統合環境ツール『Macromedia Fireworks J』を同梱したパッケージ製品『Macromedia Web Essentials Macintosh版』と『同Windows版』を12月11日に、Macintosh版とWindows版を合わせて限定1000本発売する。価格はそれぞれ5万8000円。

 さらに学生向けに、『Macromedia Dreamweaver 1.2J Macintosh版/Windows版』、『Macromedia Flash 3J Macintosh版/Windows版』、『Macromedia Fireworks J Macintosh版/Windows版』、『Macromedia Web Design Studio Macintosh版/Windows版』のStudentバージョンを12月11日に発売する。価格は、Dreamweaver、Flash、Fireworksが各1万2800円、Web Design Studioが各2万9800円。店頭で中学校以上の学生証を提示すると購入可能。

 また、クリエイター向け最新技術動向や同社製品の最新情報などを提供するプログラム“Macromedia Student Creators Club(MSCC)”登録校の卒業生を対象とした“MSCC Professional”を開始した。MSCCは登録校の在校生が対象だが、卒業生にも情報提供の場を与えたいという要望から実現したもの。MSCC Professionalの実施に先駆けて、MSCC登録校であるデジタルハリウッドおよび日本電子専門学校と、卒業生向けに最新テクノロジーや同社新製品に関するセミナー、卒業生個人向けの特別価格パッケージの提供などを開始するという。

 なお、年末年始の店頭キャンペーン“Macromedia クリスマス&お年玉キャンペーン”を28日から'99年1月31日まで実施する。キャンペーン期間中に対象製品を購入したユーザーの中から抽選で、特賞('99年5月にサンフランシスコで行なわれる“Macromedia International User Conference”ご招待)をはじめとするプレゼントが当たるというもの。

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