(社)日本電子工業振興協会(JEIDA)は、ミッドレンジコンピューターおよびワークステーションの'98年度上半期(4月~9月)国内出荷実績を発表した。
ミッドレンジコンピューター
それによると、ミッドレンジコンピューターの'98年度上半期国内出荷実績は、金額が3373億円(前年同期比4パーセント増)、台数が6万5768台(同増減なし)と、不況の中にあってわずかながらの伸びを示した。その要因としてJEIDAでは、インターネットやイントラネットの浸透および公共機関のオープン化による投資の加速、金融ビッグバンに対応したシステム構築などによるオープンシステム分野におけるサーバー群の高伸長を挙げている。出荷実績を発表する、ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション市場専門委員会委員長の長谷川洋氏 |
製品の価格クラス別に見ると、300万円未満では、金額が755億円(同10パーセント増)、台数が4万5356台(同3パーセント減)。300万円~1000万円未満では、金額が1027億円(同2パーセント減)、台数が1万4640台(同6パーセント増)。1000万円~4000万円未満では、金額が1043億円(同9パーセント増)、台数が4842台(同9パーセント増)。4000万円以上では、金額が549億円(同3パーセント増)、台数が930台(同21パーセント増)と、高額製品の伸びが比較的大きいことが分かる。JEIDAでは、2000年問題への対応を契機としたミッドレンジコンピューターの基幹システムへの浸透を、大規模サーバーの伸びの要因に挙げている。