ロータス(株)は、開発者向け100% Pure Javaアプレット集『ロータス
eSuite DevPack(イースイート デブパック)R1.5』を11月10日に発売する。価格は25万円。
同製品は、JavaベースのWebアプリケーションを開発するためのツール。Javaアプレットと、アプレット間でのデータの連携を行なう『InfoBus』、アプリケーション上の各アプレットに共通のインターフェースを提供する『InfoCenter』などの開発ユーティリティー、サンプルアプリケーションなどで構成される。
今回、POP3/SMTPに対応した“メール”、スケジュール管理が行なえる“カレンダー”、宛先検索可能な“アドレス帳”の3アプレットを追加。また、(株)シマンテックのJava開発環境ツール『Visual
Cafe for Java J2.5』、および日本アイ・ビー・エム(株)のJava開発環境ツール『VisualAge
for Java v2.0』に対応、両開発環境上で、アプレットを設定、実行できる。『ノーツ/ノーツ
ドミノ R4.6』とも連携し、アプレットをノーツフォームやリッチテキストフォールドに直接埋め込み可能。JDK1.1.5をサポートするため、JDK1.1.5対応のブラウザー(Microsoft
Internet Explorer 4.01、Netscape Navigator 4.06)が必要。
ノーツフォームでの取り込み |
カレンダーアプレット使用例 |
発表会場で同社代表取締役社長の菊池三郎氏は、「Javaは米国では発展してるが、日本ではいまいちと言われてきた。しかし、ここにきていろいろなJavaアプリケーションが出てきている。先月、eSuite
DevPack 1.0を使ったアプリケーションのコンテストをワールドワイドで行なったが、7部門のうち3部門を日本製品が受賞し、Javaは着実に育ちつつあると感じた。今後ともJavaを推進していきたい」と挨拶。
左から菊地社長、成田社長、長野理事 |
続いて、同席したシマンテック代表取締役社長の成田明彦氏と、日本アイ・ビー・エム(株)理事ソフトウェア事業部長の長野一隆氏が、それぞれ「シマンテックも、近日中にVisual
Cafeの新バージョンをワールドワイドで発表する。Java市場の発展に寄与していきたい。」(成田氏)、「eSuite
DevPackのように、Javaの実際的な開発の気運を高めるものは歓迎すべき」(長野氏)と語った。
また、米ロータス社Java製品開発ディレクターのPeter Vandegraaf(ピーター・バンデグラフ)氏が、「eSuite
DevPackが世の中に出てきて6ヵ月、現在3万ユーザーが使用している。なぜ多くのユーザーにこの製品が受け入れられたかというと、ダイナミックで双方向性のあるアプリケーションを簡単に作れるからだ」とコメント。
左からVandegraaf氏、安田氏 |
製品説明を行なった同社常務取締役戦略企画本部長の安田誠氏は、「4月に1.0の発表会を行なったが、半年後予定通りに次バージョンを発表することができた」と語り、Javaの重要性について「なぜJavaをやらなければならないかというと、ひとつはTCO削減のため。もうひとつは、クライアント層、アプリケーション層、データ層に分かれた3層コンピューティング実現のため。将来このクライアント層はほとんどがWebブラウザーを使ったものになるだろうが、これにJavaをプラスし、ライブなデータ表示と双方向性を持たせることが重要だ」と説明した。