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Intel,密やかに新マザーボード「SE440BX-2」を発表

1998年10月14日 00時00分更新

文● 元麻布春男

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 Intelは,同社のWeb上で,新しいマザーボードの事実上の発表を行った。Intelは,マザーボードについて,通常プレスリリースを出さない。

 新しく発表されたマザーボードは,「SE440BX-2」(http://channel.intel.com/business/ibp/boards/se440bx2.htm)。現在販売中のSE440BXのマイナーチェンジ版である。

 主要な変更点は2つ。1つはオンボードのサウンド機能(オプション)が,SE440BXのCrystal製からヤマハ製に変ったこと。SE440BXが用いるCrystalのPCIサウンド機能は,PCI接続のコントローラにISA音源としても利用可能なCODECチップを接続する,というかなり変則的なものだった。この方式の場合,確かにDOSゲームとの互換性は確保しやすそうだが,反面サウンドだけでIRQを3つも使うというとんでもない(?)仕様であった。

 SE440BX2が用いるのはヤマハの「YMF740」(AC97互換コントローラ)にAnalog Devicesの「AD1819A」(同CODEC)を接続したもの。PCI音源としてはストレートな構成である。ちなみにこの構成は,同社のマイクロATXマザーボードである「MU440EX」と同じだ。

 もう1点は,型番でも分かるように,440BXチップセットベースのマザーボードでありながら,“公式に”Celeronをサポートしたことだ。

 これまでIntelは,440BXチップセットが66MHz FSB(Front Side Bus)をサポート可能であるにも関わらず,公式には440BXとCeleronの組合せを認めてこなかった(IntelはCeleron用のチップセットとして440EXをラインナップしている)。だが,DellがIntel製の別のマザーボード(AR440BX)で440BXとCeleronを組み合せているように,OEM側(いわゆるパソコンメーカー)にはマザーボードを1本化して,Pentium IIとCeleronの両方に対応したいという声が強く,今回のSE440BX-2ではそれを追認した格好だ。

 なお,AR440BXが現時点では単独で市販されておらずOEM専用のようであるのに対し,SE440BX-2はSE440BX同様,同社Boxed製品として市販される。また,SE440BX-2に使われている440BXは,Revisionが「C1」に上がっているようである(SE440BXに用いられているのはB1)。

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