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トランス・コスモスとマクロメディアが、共同で新会社を設立

1998年10月01日 00時00分更新

文● 報道局 桑本美鈴

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 トランス・コスモス(株)とマクロメディア(株)は共同で、新会社「トランスメディア株式会社」を14日に設立したと発表。新会社は、『Macromedia Pathware』の販売と、システムの導入、運用、コンテンツ開発を含む統合的なサービスの提供を行なう。代表取締役には、トランス・コスモスから田村修一氏が就任する。資本金は1億円で、トランス・コスモスが100パーセント出資。初年度売り上げ目標は1億5000万円。

 また、マクロメディアは、コンピュータ教育システム『Macromedia Attain Enterprise Learning System』を発表。同システムの中核となる学習管理システム『Macromedia Pathware 3J - Attain Enterprise Learning System Essentials』を11月20日にトランスメディアを通じて販売する。価格は455万円。

 マクロメディア代表取締役の手嶋雅夫氏は、「マクロメディアは、これからトレーニング、ラーニングの分野にも力を入れていく。Macromedia Attain Enterprise Learning Systemは、スタンドアロンで動作するのではなく、Webベースで動かして管理するトレーニングする教育システムだ。また、その教育システムを販売する会社であるトランスメディアを、トランス・コスモスさんと運営する。今後のマクロメディアは、インターネットやマルチメディア関連のツールのビジネスと、インタラクティブラーニングのビジネスの大きな2つの柱で事業展開していく」と挨拶。

マクロメディアの手嶋雅夫代表取締役 マクロメディアの手嶋雅夫代表取締役


 続いて、米マクロメディア社のJim Funk(ジム・ファンク)氏がMacromedia Attain Enterprise Learning Systemの概要説明を行なった。

米マクロメディア社のJim Funk氏 米マクロメディア社のJim Funk氏


「現在Webベースの教育システムは多くはない。しかし今後2000年においては、教育システムの40パーセントがWebベースとなるだろうと想定している」

「Macromedia Attain Enterprise Learning Systemは、教材の開発や運用管理などを統合した教育システムだ。大きく5つのプロセスから成り立っている。まずカリキュラムを組み立てる作業。次に教材コンテンツの開発。3つめは誰がどの教材を使うかなどの運用管理。4つめはWebからの教材配信。最後は、進捗状況や試験の結果などを集計、分析してコントロールすることだ」

「Macromedia Attain Enterprise Learning Systemの利点としては、いつでもどこでも受講可能であること、トレーニング結果を分析し、よりよいビジネスへと展開できることなどが挙げられる。Pathwareは、教材データと学習システム間の相互運用性における国際標準規格AICC(Aviation Industry CBT Committee)に準拠しており、異なるメーカーや開発環境で作成された教材コンテンツを統合して利用できる」

トランスメディアの田村修一代表取締役 トランスメディアの田村修一代表取締役


 また、新会社のトランスメディア代表取締役田村修一氏は、「トランスメディアは、マクロメディアのマルチメディア関連ツールの開発技術と、トランス・コスモスの各種サービス事業や教育事業におけるノウハウを組み合わせ、両者の強みを生かした事業展開を図る。Pathwareの総代理店となるほか、教育コンテンツの開発や販売、各種教育サービスの提供を行なっていく。企業内の研修、認定試験の運用などに大きなマーケットがあるのではないかと考えている」と意気込みを述べた。

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