米ナチュラルマイクロシステムズ(Natural MicroSystems)社は、6月17日に日本法人を設立、本日記者発表会を催した。社名は、ナチュラルマイクロシステムズ(株)。米国本社が100パーセント出資を行ない、資本金については非公開。代表取締役には、ダイアロジックシステムズ(株)などを経て、今年同社に入社した中村嘉伸氏が就任する。
中村嘉伸氏 |
ナチュラルマイクロシステムズは、汎用のパソコンやOSを利用したテレコミュニケーション製品の開発技術“Open
Telecommunications技術”を武器とし、40ヵ国以上で製品を展開している。世界15ヵ国に法人を持ち、従業員数は約350名。OEMメーカーやVAR(付加価値再販業者)、SI(システムインテグレーター)をターゲットとして、テレコム製品に組み込むDSP(Digital
Signal Processor)の技術、汎用コンピューターに多機能を付加するPCI技術、ソフトウェアを開発するためのAPIなどを提供してきた。
ロバート・シェクター氏 |
発表会には、中村氏のほか、米国本社のRobert Schechter(ロバート・シェクター)社長兼CEO、Charles
Foskett(チャールズ・フォスケット)副社長らが出席。中村氏は就任挨拶で、「コンピューターがメインフレームからパソコンにダウンサイジングしてきたように、通信市場でも汎用機に置き換わっていくと確信している」と語った。
また、「日本市場はアメリカに次いで世界で第2番目に大きな市場」(Schechter氏)、「郵政省による規制緩和を大きなファクターと捉えている」(Foskett氏)と、日本に今進出した理由も明らかにした。
チャールズ・フォスケット氏 |
同社はこれまで、NTTインターナショナル(株)(NTTI)を総代理店として、コンピューターと電話を統合するCTI製品『VOCALNET』、『AG-INS1500ボードシリーズ』、『FUSION』などの国内販売を行なってきたが、今後はNTTIとの連携を強めつつ、日本法人から直接販売やサポートも強化していく方針だ。(報道局 浅野広明)
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