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“NewTek World Tour'98 in Tokyo”開催

1998年06月22日 00時00分更新

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 6月19日、20日の2日間、東京・竹芝にて“NewTek World Tour'98 in Tokyo”が開催された。同イベントは、CG作成ソフト『LightWave 3D』のユーザー、クリエイターの情報交流を目的としたもの。米国からCGクリエイターを招いた基調講演、日本のクリエイターを迎えてのテクニック講座、サードパーティーによる製品紹介セミナー、ソフトの展示やプラグインのデモンストレーションなどが行なわれる“SOLUTION SPACE”、ユーザーの持ち込みデータなどによるフリーマーケット“COMMUNITY SPACE”など、盛りだくさんなイベントだった。



 同イベントでは、“LightWave in the special visual effects Industory, past, present, and Future”と題し、元Digital Domain NTチームのGreg Teegarden(グレッグ・ティーガーデン)氏(現Station X Studios)とMark Glaser(マーク・グレーザー)氏(同)による基調講演が行なわれた。基調講演では、LightWave 3Dがハリウッド映画『タイタニック』やクルマ、電池、ビールなどのテレビコマーショナルにどのように活用されたか、事例を挙げながら紹介された。

 もうひとつの目玉は、CGクリエイターJohn Teska(ジョン・テスカ)氏による基調講演。同イベントのために作成した“SUMO”モンスターのCG映像の制作課程を『LightWave 3D』を使いながら説明した。「最近、アメリカでもゴジラが話題になっているけど、米国版ゴジラは細い。だから、今回は太っているモンスターを作ろうと思ったんだ。そこで思いついたのが“SUMO”モンスターさ」とアイデアの構想から、実際に使用した絵コンテ、モンスターの制作課程を説明。

 「CGでモノを創っていく課程は、“Virtual Clay”みたいなものさ」、「まず、長方形を用意して、それから、手、足、頭と加えていくのさ」と、実際に『LightWave 3D』を使ってモンスターを制作。その過程で使用するツール、メニュー、コツなども交えての親切な解説。画面に見入っていると、目の前であっと言う間にモンスターの筋肉、手の爪、まぶたなど、細部にわたるパーツがどんどんでき上がっていく。最後に、完成した“SUMO”モンスターが動くCG映像の上映で締めくくった。



 もちろん、事前にある程度準備したCGを使っての講演だが、彼の早ワザにすっかり魅了されてしまう。実際に創ってみれば、きっともっともっと大変なのだろうが、「あ、私もやってみようかな?? LightWave 3D使ってみようかしら?」と、思わせてしまうところが、魅力の講演だった。(報道局 西川ゆずこ)

http://www.dstorm.co.jp/

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