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S3、3Dグラフィックチップ『Savage3D』を発表

1998年05月19日 00時00分更新

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 米S3社は、3Dグラフィックアクセラレーターチップの新製品『Savage3D』を発表した。すでにサンプル出荷を行なっており、量産は'98年第3四半期に開始する。価格は、1万個ロット時の単価が35ドルから。0.25μmプロセスを採用し、同社の『Trio3D』とピンおよびソフトウェア互換となっている。また、125MHzのメモリーをサポートしている。



 『Savage3D』は、128bitの3Dレンダリング・エンジンを搭載している。シングル・サイクルのトライリニア・Mipマッピングにより、毎秒1億2500万ピクセルのフィルタリングが可能。また、S3独自のテクスチャー圧縮技術“S3TC”(S3 Texture Compression scheme)により、テクスチャーデータを最大6分の1まで圧縮することで、フレームバッファー・サイズを拡大し、より多くのデータを利用した高画質のグラフィックが表示できる。この“S3TC”は、米マイクロソフト社の“DirectX6”への採用が決まっている。

 米インテル社の『440LX AGPset』および『440BX AGPset』に最適化されたAGPトゥルー・エクゼキュート・モードに特化した設計により、AGPコントローラーと3Dエンジンとの間のアクセス速度が向上しているという。また、データの先読み機能により、AGPの転送能力の向上も図られている。AGPは2倍速に対応。

 また、24bit Zバッファーに対応し、トゥルーカラー・レンダリングにより最大800×600ドットで24bitカラー表示の3Dレンダリングや、S3社独自のディザリング・アルゴリズムにより、16bitカラー表示のアプリケーションを24bitカラーで表示することが可能となっている。S3では、「ドライバーの改良により、今後2週間以内に、『3D WinBench 98』によるベンチマークで、PentiumII-400MHzの環境で1000程度の値が実現できるだろう」としている。

 また、ハードウェアによるサブ・ピクチャー・ブレンディングとハイライトによるDVD再生が可能。Macrovision社のコピープロテクト技術Macrovision7.1の採用したNTSC/PALエンコーダー、さらにHDTVに対応する60MHz VIPビデオポートを装備するなど、テレビ出力機能もサポートしている。

 なお、128bitの2Dエンジンも搭載しており、『WinBench 98』による現在のドライバーでのベンチマークでは、PentiumII-400MHz、1024×768ドット、16bitカラーの環境で、“Business Graphics Winmark”が208、“HighーEnd Graphics WinMark”が170となっている。解像度は最大で1600×1200ドット、32bitカラーに対応している。(報道局 中山実)

http://www.s3.com/

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