日本デジタル放送サービス(株)は、デジタルCSを使ったパソコン用データ配信サービス“SKY
PerfecPC!”のトライアルサービス放送を開始した。受信するには、パソコン本体、放送衛星JCSAT3号機を利用して提供する“PerfecTV!サービス”(旧“PerfecTV!”)用のアンテナおよびチューナーのほか、パソコン用のデータ受信ボードが必要。なお、“SKY
PerfecTV!”に加入する必要がある。
“SKY PerfecPC!”は、市販の新聞(現在は日刊ゲンダイの閲覧が可能)の内容をそのまま配信する“電子新聞サービス”、オンラインショッピング用のカタログデータを配信する“カタログショッピングサービス”、ビジネス情報、飲食店情報、エンターテインメント情報などのジャンルごとのホームページが配信される“ホームページ配信サービス”などがある。また“ソフトウェア配信サービス”として、(株)インプレスのダウンロードサイト“窓の杜”の通信衛星版“SKY
PerfecPC! 窓の杜”もある。
最大で6Mbpsのデータ伝送が可能で、ネットワークのトラフィックスに影響を受けず、日本全国で受信できるのが特徴。なお、トライアルサービス放送は、有料放送開始前の無料放送のことで、10月に有料放送の開始が予定されている。日本デジタル放送サービスでは「トライアルサービス放送の期間中に、ユーザーと一緒にコンテンツを育てていきたい」としている。
記者説明会の会場では、日本電気(株)、ソニー(株)、日本アイ・ビー・エム(株)、マスプロ電工(株)、(株)サピエンス、DXアンテナ(株)のボードが展示された。このほかにも(株)アイ・オー・データ機器が6月末に発売を予定している。なお、日本アイ・ビー・エム(株)およびDXアンテナ(株)の発売日および価格は未定。
●NEC
日本電気は、トライアルサービス放送の開始に合わせて、パソコン用の専用データボード『SKY
PerfecPC!データボード PK-U3-X005』を本日発売した。PCIバス対応で、PC98-NXシリーズ、PC-9821シリーズ、PC/AT互換機で利用可能。対応OSはWindows95日本語版。別途“PerfecTV!サービス”用のチューナーが必要で、価格は3万5000円。また、チューナー付きの『SKY
PerfecPC!データ&TVボード PK-U3-X004』を5月29日に発売する。パソコン上で“PerfecTV!サービス”を視聴でき、“SKY
TV!サービス”には正式放送開始後に対応することを検討中。価格は6万9800円。
http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/9805/1501.html
●ソニー
ソニーは、付属のソフトによるEPG(電子番組)ガイド機能により、データ放送プログラムを画面上に表示可能な『データボードキット「DSB-1000」』を6月20日に発売する。EPGガイドを利用して、受信予約も行なえる。別途チューナーが必要で、価格は4万9800円。PCIバスのあるPC/AT互換機用。対応OSはWindows95。
http://www.sony.co.jp/SonyDrive-j.shtml
●マスプロ電工
マスプロ電工は、“SKY PerfecPC!”用のデータボード『SDB2』を6月下旬に発売する。価格は3万5000円。PCIバス対応で、PC98-NXシリーズ、PC-9821シリーズ、PC/AT互換機で利用可能。対応OSはWindows95。別途チューナーが必要。
http://www.maspro.co.jp/
●サピエンス
サピエンスは、IRQやDMAを必要としないデータ受信ボード『それいけ!空援隊1号』および『それいけ!空援隊2号』を6月末に発売する。PC/AT互換機用で、ISAバス対応。対応OSはWindows95/98。『2号』には、G5FAX用のJBIGチップ、高速暗号チップ、高解像度ドキュメントのズーム処理を可能にするレンズエミュレーション演算チップを搭載し、処理速度の向上を図っている。ともに別途チューナーが必要で、価格は未定だが、『1号』が3万5000円程度、『2号』が5万円程度になるという。http://www.sp3.com/
(報道局 中山実)
http://spc.perfectv.co.jp/