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米アップル、Mac OSソフトウェア戦略を発表、Mac OS Xを'99年秋に出荷

1998年05月13日 00時00分更新

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 米アップルコンピュータ社は、“Worldwide Developer Conference”で、'98年後半から'99年にかけてのMac OSのソフトウェア戦略を発表した。それによると、同社が次世代の主力OSとして開発を進めていた『Rhapsody』に変わり、Mac OSの新バージョン『Mac OS X(ten)』をPC用の次世代主力OSと位置付け、'99年前半に開発、同年秋に出荷するという。Rhapsodyは、サーバー用OSとなり、年内出荷の予定。

 同社は、従来のアプリケーションソフトを広く活用できるとして、Mac OSを主力OSにしたとしている。Mac OS Xは、マルチタスクやメモリー保護、仮想メモリーなどを採用し、PowerPC G3ベースのコンピューターで利用できるという。

<報道関係者のコメント>

・ASCII24で『柴田文彦のMostly BeOS』を連載し、アップル関連にも造詣の深いライター 柴田文彦氏

 「これで長期間あいまいだった方針が定まった点は評価できる。ただし、中途半端で折衷案的なAPIで、実際にどこまでモダンになれるのか、頻繁な方針変更にまだ開発者がついていけるのか。答えが出るのはこれからだ」

・マックパワー/マックピープル編集部 石坂康夫編集長

 「Power Mac G3、PowerBook G3、iMacの発表とハードは急速に充実した。一方OSは? という疑問に答えたのが今回の発表だ。Mac OS Xは、開発者やユーザーを混乱させずに現在のMac OSの弱いところを早期に改善する意義は大きい。Mac OS 8の販売の成功から同社のOS戦略に方向転換があったと言われていたので、不透明だったOSロードマップが明確になった点は開発者を安心させる材料になる」

http://www.apple.com/

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