COMDEX 'Spring '98の会場となったのは、シカゴのMcCormick Place。North
HallでCOMDEX/SpringとEXPO COMMが、East Hall(Lakeside Center)でWINDOWS WORLDの展示が行なわれた。
COMDEX会場の入り口付近では、その日のイベントや展示紹介、会場マップなどを掲載したDAILYを無料配布。また、受付近くではNovellのグループウェアを利用したイントラネットシステムを無償で提供。来場者は期間中、会場内専用の自分宛てメールなどをチェックできた。
COMDEX会場内で目についたものをザッと紹介しよう。
会場内のSunブースでのひとコマ。Javaを利用したポップコーン製造システム。 |
また出たか、ポップコーン! こちらは販促用に普通のポップコーン製造機で作成、来場者に無料サービス。 |
CITIBANKブース。PCバンキングのデモを行なっていた。銀行自らの出展は日本ではあまり見られないので、少々違和感あり。 |
会場の3階段ぶんの吹き抜けスペースに飾られていたWindows98の垂れ幕。 |
COMDEX会場とWINDOWS WORLD会場を結ぶコンコース。この道はWindows98へと続いているらしい。ちなみに、コンコースからシカゴ中心部が見える。絶景。 |
WINDOWS WORLD会場に入るとまず、近未来のPCをテーマにした“The
Future Technology Showcase”が目に入る。8月出荷予定のAutoPCや想像されるホームネットワークなどのデモンストレーションが行なわれていたが、その中にVan Koevering社のMIDI機能搭載ピアノが展示されていた。正面(通常楽譜を置くところ)にタッチパネルスクリーンがあり、指で押しながら操作する。自動演奏はもちろん、画面をみながらの演奏練習も可能。
Futureゾーンを抜けると目の前に広がるマイクロソフトの巨大ブース内にて、Windows98のパッケージを発見(写真14)。しかしそれよりも、その横に並べられている小さなパッケージは……。Windows98と同時発売が噂されている『Microsoft
Plus 98』のパッケージ(写真15)。Plus 98を示唆するものはこれだけで、デモンストレーションはおろか、資料も一切ないが、マイクロソフトブース内で一番目新しかったのはこれ。
今回もっとも見どころの多かったブースが“USB Pavilion”。右下はBEST
OF COMDEXを受賞したAnchor Chip社の担当者。胸にはWINNERバッチが下がっていた。
ハードウェアの展示内容を見てみると、周辺機器の出展は多かったものの、全体的に地味な印象を受けた。肝心のPCメーカーがあまり出展しておらず、PC本体の展示が少なかったため。ソフトウェアも、Windows98の出荷日の正式発表後ということもあり、各メーカーがどこまで対応した製品を出してくるか注目していたが、大手ソフトウェアメーカーの出展も少なかった。新製品や新技術の発表も乏しく、COMDEX/Springは年々見どころが少なくなっているようだ。そのぶん、6月に開催される“PC
EXPO”に期待したい。(報道局 桑本美鈴)