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日本シスコシステムズが学校向けの技能教育プログラムを発表

1998年04月15日 00時00分更新

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 日本シスコシステムズ(株)は、大学、短大、工業系専門学校、高校などに向けた技能教育プログラムとして“シスコ・ネットワーキング・アカデミー・プログラム”を日本で開始すると発表した。当面は専門学校や私立学校での正式な科目として、来年4月をめどに、販売パートナーや教育機関と協力してスタートするという。米国では米シスコシステムズ社が'97年秋に同プログラムを始めており、現在カリフォルニア州、コロラド州、ニューヨーク州、テキサス州など20州143校が参加、'98年末には全米50州に拡大する予定という。

 同プログラムでは、教師のトレーニングや生徒への教材などは同社が無料で提供し、ネットワーク機器は原価程度で販売するという。学校側は、教師、教室、インターネット接続環境を準備する。カリキュラムはCD-ROMによる学習やネットワーク設計、構築の実習など、4期で2年間、計280時間にわたる。終了時には、企業の情報部門の中級レベルのエンジニア程度、あるいは昨日発表されたシスコ技術者認定の“CCNA(Cisco Certified Network Associate)”が取得できるぐらいのスキルが身に付くという。またCCNAを取得した学生の職の斡旋なども行なっていきたいという。



 米シスコシステムズの社長兼CEOのJohn Chambers氏によると、「アメリカでは、エンジニアが35万人不足していると言われている。学校で技術者としての教育を受ければ、よい条件で雇用されることも可能になる。また学校のインターネットの導入率は80パーセントにのぼるが、導入コストよりも、ネットワークの保守にコストがかかる。その学校に在籍し同プログラムで学んでいる学生がボランティアで保守を担当する例もあり、投資効果をより高めている。日本政府も、教育現場でのインターネットの重要性を実感している。通産省のトップとは昨日会見をし、今週中には自民党のトップにも会う。その中で学校でネットワーク技術を修得することの大切さなどを訴えたい」という。(報道局 若名麻里)

http://www.cisco.co.jp/

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