米コンパックコンピューター社のCEO、Eckhard Pfeiffer氏が、アラジンシアターにて“Creating
A Customer Value and Productivity Revolution In A New Age of Computing”と題する基調講演を行なった。前日に行なわれたビル・ゲイツ氏の基調講演とは異なり、全体的に静かな調子で話が進められた。
Pfeiffer氏は、「コンパックのコンピューター市場におけるシェアは、“驚異的な”伸びを示している。いずれはIBMや富士通を追い抜き、トップベンダーになるだろう」と宣言。 さらに「パソコンが普及するには、いかに簡単に扱えるかが重要である」と述べつつ、“BUZZPRO”なる架空の“デジタルアシスタンス”のデモビデオを上映した。難しいパソコン用語を使って話している人にこの“BUZZPRO”を使うと、その意味をわかりやすく翻訳してくれるという設定だったが、このビデオが流れたときだけは静かだった会場内が一変して爆笑の渦に包まれた。
また、エンターテイメントプロダクツ担当のディレクター、John
Stautner氏による“PCテレビ”のデモも行なわれた。これはテレビとパソコンが一体になっているもの。このデモでは、DVDでビデオを見たり、インターネットに接続したり、CD-ROMでエデュテイメントタイトルを楽しんだり、動画を取り込んだオンラインショッピングをしたりした。さらに“DIGITAL CAR”なるモノの構想も紹介された。これらはすべてキーボードを使わず、リモコン、または音声で操作でき、誰でも簡単に楽しめるように設計されている。このデモには、会場内の人々も高い関心を示していた。(報道局 酒寄公子)