ノーテルネットワークス(株)の16日の発表によると、カナダのノーテルネットワークス社は米国時間の15日、アクセス機器の主要メーカーである米Sonoma Systems(ソノマ・システムズ)社を買収する最終的合意に達したと発表した。Sonoma Systemsによる一定の経営目標達成を条件に最高5億4000万ドル(約588億6000万円)がノーテルネットワークスの普通株で支払われる。
Sonoma Systemsは、単一の接続で高速インターネット/音声(電話)/映像の伝送サービスを統合して管理・提供するアクセス機器のメーカー。この買収により、ノーテルネットワークスは最先端の技術力を持つ光伝送機器で強力な基幹網を提供してきたのに加え、その高い伝送容量を活かすローカルインターネットのアクセスソリューションを拡充できるとしている。これによりサービスプロバイダーは、高速管理サービスを企業カスタマーに供給できるという。
今回の買収は、規制当局の承認およびSonoma Systems株主の承認を受けたのち、2000年第4四半期に終了する予定。取引完了時には、買収額の内4億8000万ドル(約523億2000万円)がノーテルネットワークスの稀釈済み普通株で支払われる。取引完了後一定の業績を達成することを条件に、さらに6000万ドル(約65億4000万円)が普通株で支払われる。