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“LinuxWorld Conference & Expo”が開幕――2万5000ドルのコミュニティアワードはDebianプロジェクトに

2000年08月16日 17時39分更新

文● よしおかひろたか

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“Linux World Conference & Expo”が米国カリフォルニア州のSan Joseで現地時間の14日に開幕した。14日はカンファレンスのみで、展示は15日から。主催はIDG World Expo。

オープニングスピーチのマイケル・デル氏。スピーチの内容はビジネスにフォーカスしたもので、いささか新鮮味に欠ける印象を残した

15日のオープニングでは、同イベントのPlatinumスポンサーにも名前を連ねている米デルコンピュータ社の会長兼CEOであるマイケル・デル(Michael Dell)氏がキーノートスピーチを行なった。その中でデル氏は、オープンソースソフトウェアが、さまざまな利点を持つ、破壊的なテクノロジーであると語った。続いて、デルコンピュータの社内でどのようにLinuxが利用されているかを紹介、Linuxが低コストで効率的であることを述べた。さらに、氏はレッドハットをはじめとして多くのオープンソース企業に投資していることを強調、そのあとで、米トヨタでの活用事例をデモンストレーションを交えて紹介した。最後のQ&Aのセッションで、会場から、デルコンピュータはLinuxへの貢献が足りないのではないかという、厳しい質問が出たのが印象に残った。

トーバルズ氏は2万5000ドルと書かれた巨大なパネルとともに登場。今回、スピーチの時間は特に設けられていなかった

キーノートスピーチに続いて行なわれたのは、優れたオープンソースコミュニティを選ぶ“$25,000 IDG/Linus Torvalds Community Award Presentation”。Linuxの作成者のリーナス・トーバルズ(Linus Torvalds)氏がプレゼンテーターとなり、“IDG/Linus Torvalds Community Award”と賞金の2万5000ドル(約274万円)は、Debianプロジェクトに与えられた。

LinuxWorld Conference & Expoは17日まで開催される。

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