民間の調査会社であるインターナショナルデーターコーポレイションジャパン(株)は31日、国内のアプリケーションアウトソーシングサービス市場(以下AO市場)についての調査結果を発表した。これによると、'99年の国内AO市場は、前年比9.5%増の1076億3600万円となった。今後5年間に年間平均12.9%の成長率で伸び続け、2004年までには1978億円を超えるとしている。
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'99年のAO市場では、企業ごとにカスタマイズしたアプリケーションサービスを提供する1対1型アプリケーションマネージメント(AM )市場がほとんどを占めた。一方、ネットワークを介してパッケージ化されたアプリケーションサービスを複数の企業に提供する1対多型のアプリケーションサービスプロバイダー(ASP)市場は、約1%(約11億円)を超えるに過ぎなかった。しかし、今後5年間に年間平均118.6%で成長し、2004年にはAO市場の約3割を占める592億5800万円に達する見込みとしている。
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ASP市場をさらに細かく見ると、分析用/業種用/ERM/CRM/ECなどのアプリケーションサービスを提供するエンタープライズASP市場は、今後5年間に年間平均113.0%で成長すると予測される。ASP市場に占める割合は、'99年の約60%から2004年の50%近くに引き下げられるものの、今後の需要も依然として高く、アウトソーシングの緩やかな定着や、バックオフィス/フロントオフィス向けのパッケージ型アプリケーションの普及が同市場の拡大に寄与するという。コラボレーティブASP市場は、今後5年間に年間平均123.4%で成長し、ASP市場に占める割合も'99年の30%から2004年の33%に引き上げられるという。しかし、同市場へ参入するベンダー数の増加による価格競争が発生し、その後は市場成長率が低下すると見ている。パーソナルASP市場は、今後5年間に年間平均133.2%で成長し、ASP市場に占める割合も'99年の10%から2004年の14%に引き上げられる。しかし、同市場の平均成長率は2001年以降に低下することが予測されており、早期にブランド力を高めることが、ベンダーにとってのマーケットシェア獲得の鍵になるという。
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なお詳細は、同社が発行する調査レポート(IDC#J0068)で報告されている。
