(株)リクルートと米国でポータルサイトを運営する米About社は7月27日、日本に新しいポータルサイトを構築することで合意し、合弁会社“株式会社リクルート・アバウトドットコム・ジャパン”を6月に設立したと発表した。資本金は19億円(予定)。出資比率はリクルートが49.5%、Aboutが47.5%、その他3%となる。代表取締役社長兼CEOには、リクルートの次世代事業開発グループの現エグゼクティブマネージャーの江幡哲也氏が、取締役兼COOには、元ISIZE編集長の大庭広巳氏が就任する。
新会社は、Aboutにおいて成功を収めている“ガイドモデル”を踏襲したサービスを2001年に開始する。具体的には「インターネットを生活者にとって使いやすいメディアにするためには、既存のポータルサイトで見られるデジタルな検索サービスだけでなく、“人”によるナビゲーションが必要」という基本思想にのっとり、分野ごとに専門性を持った“ガイド”を配し、ユーザーに分かりやすい形で情報を編集、提供するという。将来的には数百人規模で各分野の“ガイド”をネットワーク化する構想としている。ガイドは、担当する分野における“お薦めサイト”の収集とその要約、記事の執筆、チャットやフォーラムの運営を行なう。情報の分野数は当初150~200を予定しており、趣味の情報からビジネスシーンまで幅広く提供する。サービスへのユーザー登録・利用などは無料。
新会社は、ECサイトやコンテンツプロバイダーとのパートナーシップを通じて、幅広く事業を拡大していくという。