【Wireless Japan 2000/IP.net 2000 Vol.5】パーム、年内の製品出荷に向けて『Palm Vx』を利用したBluetooth技術を初お披露目
2000年07月17日 00時00分更新
パーム コンピューティング(株)は、17日から東京ビッグサイトで開催中の“Wireless
Japan 2000”で、同社のPDA『PalmVx』を利用したBluetooth技術のデモンストレーションを行なった。同社が国内でBluetoothのデモをするのは初めて。
Palmのブース |
内容はBluetoothユニットを接続した2台のPalmVxの間で、手書きメモの内容をやり取りするもの。出荷は2000年末を予定しており、当初は米国、そのすぐあとに日本/ヨーロッパ市場向けの製品が投入される予定。デモで用いられたのは、Palmのシリアルコネクターに接続するタイプで、電源は単5電池をハンダ付けしていた。試作機ということで、外観などは実際の製品とはまったく異なるとのこと。
2台のPalmVxをBluetoothで接続して、手書きメモの内容を共有するデモ。一方のデバイスにスタイラスで絵を書くと、もう一方にも同じ画像が描かれる |
同社のブースでは2001年前半のサービス開始を予定している“Web-Clipping”サービスのデモも行なっていた。Web-Clippingは、インターネット上のコンテンツをPalmの画面に適した形で再構成して提供するサービスで、米国ではYahoo!やAmazonなどの有力なコンテンツビルダーがWeb-Clipping向けのコンテンツを提供している。デモでは米国のサービスにアナログモデムで接続していたが、2001年前半に開始する国内向けのサービスでは、NTTドコモとの提携で無線対応のPalmを開発し、外出先などから専用のコンテンツにアクセスできる環境が整う予定。
Web-Clippingのデモ。アイコンをクリックするだけで簡単にウェブページにアクセスできる |
また、パーム
コンピューティングのブースの脇では、サードパーティー各社がパーム用の周辺機器などを展示していた。中でも注目を浴びていたのが、リンク・エボリューション(株)が展示していた『IR
GEAR』だ。携帯電話の底面にあるデジタル端子に接続して使用する赤外線アダプターで、手持ちの携帯電話とPalmを赤外線経由でつなぎ、通信を行なうことができる。発売は10月を予定。このほか、cdmaOne用のケーブルを新たに同梱したアイ・オー・データ機器のPalmVx/WorkPad
c3用携帯電話インターフェース『SnapConnect』や、Palmに直接ケーブルで接続できる松下通信工業(株)のPHSなど、Palm用の通信機器の展示が目立った。
IR GEAR。携帯電話に接続して使用する |
SnapConnect、新たにcdmaOneに対応した |
ケーブルをPalmのシリアルコネクターに接続するだけで通信できる松下のH“端末 |