インテル(株)の13日付けの発表によると、米マイクロソフト社と米インテル社が12日(現地時間)、米国フロリダ州オーランドで開催された“マイクロソフト・プロフェッショナル・デベロッパ・カンファレンス”で、インテル製64bitプロセッサー『Itanium』(アイテニアム)向けの64bit版Windowsのプレビューリリースを発表した。これは、Windows
2000をベースに64bitプロセッサー専用に開発されたOSで、仮想メモリーへのデータローディング時間や、ストレージ装置へのアクセス時間を短縮したため、データ処理能力が強化されたという。このため、Eコマース、データマイニング、オンライントランザクション処理など、エンタープライズコンピューティングに適したシステムを構築できるという。
また、両社は本発表と同時に、64bit版Windows用の開発ツールとして、“ソフトウェア・デベロップメント・キット”(SDK)と“ドライバ・デベロップメント・キット”(DDK)のアップデート版の提供を発表した。これは、64bit版Windows用のアプリケーションとデバイスドライバーを開発する際に、既存の32bit版OSであるWindows
2000上で開発作業を可能にするツール。両ツールの提供は、発表と同時に開始されている。なお、マイクロソフトは2月に、Itanium搭載機を持たない開発者向けに、Itanium搭載サーバーへのリモートアクセスの提供を開始しており、これによりWindows
2000上の開発環境でも64bit版Windowsアプリケーションをテストできるとしている。