日本SGI(株)は6日、Linuxビジネス戦略を強化するため、ニイウス(株)、UDBジャパン(株)、(株)大塚商会、(株)テンアートニの4社と“SGI
Linux Solution Community”を発足したと発表した。SGIの新Linuxサーバー『SGI
1450』を基幹商品に、4社が扱うLinux関連の製品・サービスを統合して提供する。
提携各社の代表に囲まれる日本SGI社長の和泉紀夫氏 |
“SGI Linux Solution Community”に参加するニイウスとUDBジャパンは、日本IBM傘下の企業。テンアートニは大塚商会のグループ企業で、日本SGIも資本参加している。
“SGI Linux Solution Community”で扱うシステム統合製品は、『SGI e-Linux
Pack(EC1)』と『SGI e-Linux Pack (ERP1) Hyper Smile α』の2つ。ハード(『SGI 1450』)、システム構築/技術サポートといったメニューは共通だが、業務用ソフトとして『EC1』がIBM製のRDBMS『DB2
UDB』とウェブアプリケーションサーバー『WebSphere』を、『ERP1』が大塚商会の総合業務パッケージ『Smile
α』を含む。
価格は、『EC1』が標準構成で約1000万円、『ERP1』が約500万円。システム構築/技術サポートは大塚商会グループのテンアートニが担当し、販売はテンアートニおよびパートナー企業が行なう。日本SGIは、今後も“SGI
Linux Solution Community”参加企業を募るとともに、『SGI e-Linux Pack』の製品ラインナップを増やすという。
『SGI 1450』
『SGI 1450』 |
今回発表されたサーバー『SGI 1450』は、『SGI 1400』の後継機にあたり、SGI
1000シリーズの最上位機種となる。
CPUはPentium III Xeon-700MHzを搭載し、最大4基まで拡張できる。2次キャッシュは1MBまたは2MB。I/OポートはDual
Ultra 160 SCSI、64bit PCIに対応する。搭載可能メモリーは最大8GB(Linux OSの場合4GB)で、HDDは182GBまで拡張できる。PCIスロットを8基備える。筐体はラックマウントタイプで、高さは4U(8.8cm)、標準のラックに最大で9台を格納することができる。OSはLinux
Kernel 2.2.13以上または、Windows NT 4.0/2000。6日に出荷を開始し、価格は最小構成で132万円。
同社は2002年度(2001年7月~2002年6月)に、売上げの5割がLinux関連製品になるとにらんでいる。