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シャルラク、独自のウェブカードを利用した“インターネットテーマパーク”の運営を開始――アトラクション第1弾は“きゃろっとガーデン”

2000年06月30日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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美少女ゲーム大手のシャルラク(株)は6月30日、コンテンツ配信において、インターネットプリペード課金システムの開発/販売会社である(株)インターナショナルサイエンティフィック(以下、IS)と業務提携を行ない、ISのインターネット時限利用課金システムを利用した“インターネットテーマパーク”を運営することを発表した。

インターネットテーマパークのアトラクション第1弾となる“きゃろっとガーデン”画面インターネットテーマパークのアトラクション第1弾となる“きゃろっとガーデン”画面



キャラクターを軸にしたコンテンツ配信

インターネットテーマパークは、キャラクターを中心としたコンテンツ、ゲームセンター、放送局などのアトラクションをウェブサイト上で展開するポータルサイト。同社は、ポータルサイトの運営を行ない、コンテンツベンダーやキャラクター事業を行なう業者などに参画を呼びかけるという。

テーマパーク参加企業の第1号はエフアンドシー(株)で、アトラクション第1弾として、エフアンドシーのゲーム作品に登場する美少女キャラクターを軸にしたアトラクション“きゃろっとガーデン”の試験運用を7月3日に開始する。

“きゃろっとガーデン”は、美少女キャラクターを軸にしたアトラクションで、オリジナルストーリーを配信する“きゃろっとブックス”、ゲームで使用されたBGMのMIDIデータを配信する“きゃろっとジュークボックス”、ゲームの原画をダウンロードできる“アトリエきゃろっと”、携帯電話用の着メロや待ち受け画面をダウンロードできる“きゃらメロ”などが用意されている。

また、将来的には、美少女ゲーム制作を希望する人のための養成スクールやインターネット放送局、美少女キャラクターをプロデュースするプロダクションなども提供するという。なお、エフアンドシー(株)は素材を提供するのみで、きゃろっとガーデンの運営はシャルラクが行なう。

決済には独自のウェブカードを利用

シャルラクは、ISが所有するビジネスモデル特許“インターネット時限利用課金システム”において、“ゲーム”、“美少女”、“占い”、“風俗”の4分野での国内総販売代理権を取得し、課金用の独自のウェブカード“インターネットカード(i-card)”を発行、販売する。

インターネットテーマパークでは、このi-cardを利用し、各種有料コンテンツの料金決済を行なう。i-cardにはそれぞれ個別のIDとパスワードが明記してあり、料金決済時はこのIDとパスワードを登録して処理する。課金システムはシャルラクがテーマパーク全体を一元管理して処理しているため、テーマパークに参画した企業は、課金システムを独自で構築する必要がない。

シャルラクは、同社が販売するソフトウェアパッケージに関して“通常版”と、i-cardを同梱した“カード同梱版”を用意し、2種類を同時に販売するほか、i-cardをイベント会場や、同社が業務提携をしている美少女ゲーム通販サイト“ピンクレモネード”などで販売する。2000年度は販売枚数20万枚、売上3億円、2001年度は販売枚数40万枚、売上6億円、2003年度には販売枚数80万枚、売上17億円を見込んでいるという。

i-cardの1つ“F&Cカード”i-cardの1つ“F&Cカード”



都内ホテルで行なわれた発表会場で、シャルラクの代表取締役社長である田代成治氏は、「インターネットテーマパークにさまざまなアトラクションを誘致する。アトラクションの皮切りは“きゃろっとガーデン”。多くのユーザーに遊んでもらいたい」とし、インターネットテーマパークへの異業種の参画を呼びかけている。

シャルラクの代表取締役社長である田代成治氏シャルラクの代表取締役社長である田代成治氏



“きゃろっとガーデン”は7月3日に試験運用を開始、8月初旬から本格運用となる。試験運用期間中は、ほとんどの有料コンテンツを通常料金の半額で利用できるという。

発表会場に華を添えてくれたSUZUちゃん(左)とマミちゃん(右)発表会場に華を添えてくれたSUZUちゃん(左)とマミちゃん(右)

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