(株)フレッシュアイは16日、同社が運営する検索サイト“フレッシュアイ”の新サービス“フレッシュアイ
.Brand(ドットブランド)”を6月に開始すると発表した。新サービスではオンラインショッピングサイトと提携し、ユーザーが購入を希望する商品をジャンルや価格帯で検索できるようにする。ユーザーは、複数のサイトにいちいちアクセスしなくても欲しい品物を素早く探し出すことが可能になるという。同社では、検索エンジンと電子商取引(EC)のナビゲーターを事業の両輪と位置付け、サービス拡充により検索サイト上位を目指す。
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.Brandは、複数のオンラインショッピングサイトの中からユーザーが欲しい品物を探し出すことができる検索サービス。ユーザーは購入を希望する商品のジャンルを選び、さらに価格などの条件で商品を絞り込んで候補を表示させることができる。例えばノートパソコンを購入する場合、CPUの種類やHDDの容量といったスペックを指定して検索すると、各メーカーの該当スペックの製品が一覧表示される。価格やスペックの更新に、同社の売りであるリアルタイム更新の検索ロボット技術を活かす。フレッシュアイは検索に徹し、決済などはサイトに任せる。
商品検索が可能なのはパートナーサイトのみ。これとは別に、約2000のECサイトを網羅したリンク集も提供してユーザーのニーズに応える。また掲示板などを用意してユーザーのコミュニティースペースを構築。EC体験者が未体験者にアドバイスしたり、各ECサイトをユーザーの視点で評価するような場にしていくという。
サービスは6月6日にプレオープンする予定。当初はコンピューター関連や食料品、オークションなど5ジャンルでスタートする。今年10月の本格オープン後は、パック旅行や各種チケット、書籍、家庭用品など取り扱いジャンルを拡大していく。
フレッシュアイの収益は、パートナーサイトとユーザーの取引ごとに紹介料を受け取ることで得る方針。「ユーザーはワンストップで欲しい商品を探し出すことができ、パートナーサイトにとっては購買確率の高いユーザーを獲得できる場となる」(同社)。パソコン・家電販売の(株)ソフマップと、ワイン専門商社のエノテカ(株)の2社と提携が決まっており、サービス開始時までにオークションサイトを含む数十社に増やす予定という。初年度の売上は2億円を予定し、3年後にはパートナー数百サイト、年間50億円の売上を目指す。
フレッシュアイは、(株)東芝が'98年に開設した検索サイトが母体。同年に東芝と凸版印刷(株)、(株)電通の出資で分離独立した。今年3月には3社による約15億円の増資を受けて資本金を19億9600万円とした。2時間ごとにデータベースを更新し、常に最新の情報を検索できる点がサービスの特徴。同社によると、現在の実績は1日当たり140万ページビューとしている。
 | フレッシュアイ社長の瀬川英生氏 |
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都内で開かれた新サービスの発表会で、フレッシュアイ社長の瀬川英生氏は、「ユーザーコミュニティーでEC体験者が未体験者に安心感を与えていくように、ユーザー参加によるECのナビゲーションサービスを提供し、EC利用者を増やしていきたい」と狙いを語った。今後、同社は検索サービスに加えてECも事業の一方の柱とし、検索サイト間の激しいユーザー獲得競争で上位を占めたい考えだ。
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| 左から、東芝iバリュークリエーション社社長の香山晋氏、凸版印刷常務の東田収司氏、電通常務執行役員の下條俊隆氏 |
今年4月に発足したばかりの東芝の社内カンパニー・iバリュークリエーション(iVC)社社長の香山晋氏は、「東芝ではiVCを中心にコンテンツ強化に取り組んでいる。フレッシュアイと“駅前探検倶楽部”を核として早期にコンテンツを整備し、モバイルとブロードバンド時代における地位を確立したい」と東芝のコンテンツ戦略を説明した。
フレッシュアイでは.Brandスタートに当たり、テレビCMや新聞・雑誌広告などで大々的にプロモーションを行なう方針で、イメージタレントとしてタレントの米倉涼子さんを起用。発表会には米倉さんも出席し、集まったスポーツ紙カメラマンらからフラッシュを浴びていた。
 | 米倉涼子さんは全日本国民的美少女コンテスト出身の24歳。現在はフジテレビ系のドラマ『天気予報の恋人』にレギュラー出演中。オンラインショッピングについては「不規則な生活をしているので、24時間買い物ができるのは便利ですね」 |
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