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メルコ、無線LANアクセスポイント機器を発売--台湾ASKEY COMPUTERと共同開発

2000年04月19日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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(株)メルコは19日、都内において、11Mbpsのデータ転送速度を持つ無線LANアクセスポイント機器“AirStation”(エアステーション)の発売を発表した。同製品は、台湾のASKEY COMPUTER社との業務提携により、共同開発されたもの。この発売にあわせて、既に販売されている無線LANカードを最大で37パーセント値下げすることも発表された。

新発売されるAirStationの価格は、『標準モデル WLA-L11』が3万3000円、モデムを追加した『モデム内蔵モデル WLAR-L11-M』が3万8000円。標準モデルと11Mbps無線PCカード2枚をセットにした『簡単導入パック WLS-L11W』が6万5400円となっている。出荷は5月中旬から。

AirStation WLA-L11
AirStation WLA-L11



同製品は、2.4GHz帯を利用したデータ伝送速度11Mbpsの無線LANアクセスポイント機器。無線LAN標準互換プロトコル規格のIEEE802.11b、小電力データ通信システム規格(ARIB STD-T66/RCR STD-33)に準拠している。2Mbpsの従来製品とも混在可能。

伝送方式は、直接拡散型スペクトラム拡散方式、単信(半2重)。データ転送速度は、1/2/5.5/11Mbps。通信可能な距離は転送速度が11Mbpsの時、室内で25m、屋外で50m(周囲の状況による)だという。LANインターフェースは1ポートで、10BASE-T/100BASE-TXに対応。本体サイズは幅76×奥行き205×高さ170mm、重さ510g。

同製品は、設定を変更する必要なく、アクセスしながらオフィス内を移動可能な“ローミング機能”を搭載。14チャンネルの異なる周波数で送信する多チャンネル機能を搭載し、トラフィックの負荷を下げることができるとしている。また、同製品は米ルーセント・テクノロジー社の技術を採用しており、同じ技術を採用している『AirMac』とも相互接続できるという。

メルコは、同製品の開発にあたって、ASKEYと業務提携し、共同開発を行なった。ASKEYは、アナログモデムやADSLモデムを製造しているメーカーで、日本のメーカーにもOEM提供している(メーカー名は非公表)という。

メルコの牧誠代表取締役社長は今回の提携について、「ゲートウェイ機器に求められるのはどのようなパソコンにも接続できるということで、それには技術力が必要。それをメルコ1社でやるには時間とリソースが必要になる。そこで今回の提携を考えた」、「メルコだけで全てやろうということは考えていない。これからもお互いの長所をつなげた新規分野の事業展開などをASKEYやそのほかの企業と考えていく」と語った。

メルコの牧社長と、ASKEYの社長兼CEOである林成貴(Robert Lin)氏(左から)
メルコの牧社長と、ASKEYの社長兼CEOである林成貴(Robert Lin)氏(左から)



今回の発売にあわせて、既に販売している“11MbpsAIRCONNECTシリーズ”の無線LANカード/ボードを最大で37パーセント、値下げを行なった。PCカードスロット用ボード『WLI-PCM-L11』が旧価格2万6800円から新価格1万6800円など。

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