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日本SGI、Linuxサーバー『SGI 1200 サーバ』を発売--同社ブランドのLinuxもアップデート

2000年04月17日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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日本SGI(株)は、SGI Linuxの第二世代となる製品群を発表した。ラックマウントタイプのLinuxサーバー『SGI 1200 サーバ』は、Peitium IIIを最大2基搭載でき、価格は69万円から。『SGI ProPack 1.2』は、SGI Linux 1.1からの機能拡張部分のみを、RPM形式で提供するもの。単体での販売は行なわないが、無償ダウンロードが可能。『SGI Internet Server』は、SGI 1200 サーバとSGI ProPack 1.2の組み合わせをベースに、ISEというソフトウェアをバンドルしたもの。価格は100万前後から。

Linuxサーバー『SGI 1200 サーバ』

同社ではこれまでLinuxサーバーとして『SGI 1400 サーバ』を販売してきたが、今回発表された『SGI 1200 サーバ』は、その下位機種にあたり、SGI 1000 サーバ・ファミリーのエントリーモデルという位置付けになる。CPUは、Pentium III-550MHzもしくは700MHzを最大2基搭載。搭載可能メモリーは最大2GB。HDDは72GBまで拡張可能で、HDDの機種を問わずホットスワップが可能となっている。

Linuxサーバー『SGI 1200 サーバ』
Linuxサーバー『SGI 1200 サーバ』



形状はラックマウントタイプ。高さは2U(88mm)に抑えられており、1ラックに最大で19台を格納することができる。サイズは幅600×高さ88×奥行き475mm。価格は最小構成で69万円から。同社では発売後6ヵ月で1000台以上の販売を見込んでおり、Linuxサーバー市場の10パーセントを押さえたいという意気込みだ。

『SGI ProPack 1.2』

SGIでは'99年9月に、Red Hat Linux 6.0をベースに機能拡張を施した『SGI Linux 1.0』をリリース。11月にはSGI Linux 1.1にバージョンアップし、同社製品のSGI 1400 サーバにバンドルを行なってきた。

今回発表されたSGI ProPack 1.2は、カーネル2.2.13に対応しており、SGI Linux 1.1からの機能拡張部分だけをRPM形式で提供するというもの。ベースとするLinux OSには、Red Hat Linuxはもちろん、TurboLinuxやSuSEといった他社製品を使うことが可能。また、日本語ディストリビューションにも対応している。

同社ではProPack 1.2をサーバー製品へのバンドルのみで供給し、パッケージやディストリビューションとしての販売は行なわない。ただし、オープンソースとして各ユーザーが自由にダウンロードできるようにする。SGI 1400 サーバのユーザーに対しては、有料でProPack 1.2の提供とサポートを行なう(価格は未定)。

『SGI Internet Server』

『SGI Internet Server』は、ISPやASP向けにハードとソフトの組み合わせを提供する“ソリューション・パッケージ・モデル”。SGI 1200 サーバとProPack 1.2の組み合わせをベースに、ISE(Internet Service Environment)というソフト群をバンドルしている。

ISEにはApacheのパフォーマンスを向上させるパッチファイル、管理ツール、セキュリティー機能、各アプリケーションに対応したインターフェースが含まれている。価格は構成によって異なるが、同社では「大体100万円くらいから」としている。

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