コダック(株)は、パームコンピューティング(株)の『Palm』シリーズや、日本IBM(株)の『WorkPad』シリーズに取り付けて、デジタルカメラにしてしまうアタッチメント『コダックPalmPixデジタルカメラ』(以下PalmPix)を発表した。5月18日に発売予定で、価格はオープンプライスだが、同社のオンラインショップ価格は1万9800円。
『PalPix』 |
PalmPixは、『Palm IIIc』や『WorkPad』のコネクター部分に直接取り付けて使用する製品。PalmPix本体には、30.7万画素のCMOSイメージセンサーとガラスレンズ(F2.0)が搭載されているだけで、メモリーやシャッターボタンは接続したPalm/Wrokpadのものを利用する。画像解像度は“Better”(640×480ピクセル、24ビットカラー)とGood(320×240ピクセル24ビットカラー)の2つで、ファイルフォーマットはJPEGかBMPから選択する。画像ファイルサイズは、Betterが約100KB(JPEG)、Goodで約24KB(JPEG)となっている。
撮影可能距離は90cm~無限大(パンフォーカス)で、デジタル2倍ズーム機能を備える。露出とホワイトバランスはオート、シャッター速度は15分の1~500分の1秒で、撮影モードは自動のみ。ISO感度は100相当。サイズは幅55.9×奥行き28×高さ83.8mmで、重さは45g(電池含まず)、アルカリ単4電池2本(ニッケル水素電池可)を使用する。
PalmPixではこのような形で撮影する |
使用する際には、Palm/WrokpadにPalmPixのドライバーソフトをインストールする必要がある。ソフトウェアを起動するとPalm/Wrokpadの液晶ディスプレーがモニターとなり、“予定表ボタン”がシャッターボタンとなるしくみ。カラー液晶ディスプレーを持つPalm
IIIcではカラー表示、モノクロ液晶ディスプレーのWorkPadではモノクロ表示となるが、記録される画像自体は24ビットカラーで変わりはない。
PalmPixパッケージには、画像を保存・編集できる『Presto! Mr.Photo』、画像からスライドショーやスクリーンセーバーを作成する『イメージかローセルソフトウェア』(いずれもWindows版)が付属する。撮影画像ファイルのパソコンへの転送は、Palm/WrokpadのクレードルまたはIrDA経由で行なうため、Macintosh用のコネクトソフト『Palm
Connect』があれば、デジタルカメラとして利用することは可能。
コダックでは、コネクター部分の形状が異なる『Palm V』や『WorkPad
c3』に取り付けて、PalmPixが利用できるようにする、米Palm Dock社製のアダプターをオプションとして4900円で発売する。