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米テセラ、特許権侵害でシャープとTIを提訴

2000年03月29日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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米テセラ社は28日(現地時間)、同社が所有する特許を侵害したとして、シャープと米テキサス・インスツルメンツ(TI)の2社を相手取り、米国国際貿易委員会(USITC)と米連邦地方裁判所に訴訟を提起したと発表した。

同社はCSP技術の開発に特化した企業で、インテルや東芝など30社以上のメーカーにライセンスを供与している。今回の訴訟は、同社が特許を所有するチップ・スケール・パッケージング(CSP)技術を侵害しているとして、2社に対し製品出荷の差し止め、および損害賠償を求めるもの。賠償額については公表されていない。

CSPはチップをデザイン/製造する手法のひとつで、パッケージサイズがダイサイズの1.2倍以下と定義されるもの。米テセラ以外にもCSP技術のライセンスを行なっている企業は多く、また、各メーカーでも独自にCSP技術を開発している。小型化が求められる携帯電話やカメラ一体型VTRといった製品において需要が高まっており、シャープでは主に携帯電話に、TIではDSP製品などにおいてCSP技術を使用している。

今回の訴訟について、シャープ(株)の広報部では「事実関係を確認中」とコメント。また、日本テキサス・インスツルメンツ(株)の広報本部では「米本社で訴訟内容の確認を行なっている」とコメントしている。

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