米ネットスケープ・コミュニケーションズ社は現地時間の20日付けで、同社の新型ブラウザーエンジン技術“Gecko”が米IBM社、米インテル社、米Liberate
Technologies社、米NetObjects社、フィンランドのノキア社、米レッドハット社、米サン・マイクロシステムズ社などの業界各社に採用されたと発表した。また、同社は、Geckoを基盤に設計したウェブブラウザー兼電子メールソフト『ネットスケープ6』のベータ版を、今後25日以内にリリース予定としている。
“Gecko”は、同社とオープンソース普及組織“mozilla.org”とが共同で開発したブラウザーエンジン技術。XMLベースのユーザーインターフェース用言語“XUL(ズール)”をサポートし、セットトップボックス、情報家電といったパソコン以外の情報機器でも作動するように設計されている。そのため、同社の親会社である米アメリカオンライン社(以下AOL)の戦略“どこででも-AOL”に、不可欠の技術となっている。AOLでは、“AOL
インスタント・メッセンジャー”、“AOL TV”、“AOL@School”などのサービスに同技術を採用していく。また、ノキアとインテルでは、インターネットテレビを共同開発するために、同技術を応用。同じくインターネットテレビの開発会社Liberate
Technologiesでも、同技術を双方向テレビに用いる。そのほか、NetObjectsは、顧客の業務アプリケーションをインターネット対応にする際のユーザーインターフェースとして同技術を利用するとしている。