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レッドハット、ブラザーがプリンターに組込みアプリケーション用OSを採用と発表

2000年03月23日 00時00分更新

文● 編集部

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日本シグナスソリューションズ(株)の22日の発表によると、同社の米国本社である米レッドハット社は現地時間の13日、組込みアプリケーション用のOS『eCos(embedded configurable operating system)』が、最近発表された米ブラザーインターナショナル社のレーザープリンター『HL-2400CeN』、『HL-3400CN』に採用されたと発表した。eCosは自動車の制御装置や携帯電話のような使用メモリー量が小さくかつ厳密なリアルタイム性を必要条件とする高度な組込アプリケーション用のOS。メモリー要件などの厳しいポストPCデバイスに求められる小型システムの構築を可能にするという。またeCosは、オープンソースとなっているため、今現在、シグナスソリューションズのウェブサイトから自由に利用することができる。

レッドハットのマイケル・ティーマン(Michael Tiemann)CTO(最高技術責任者)は「eCosが継続的に採用されているということはポストPC組込マーケットにおける、オープンソース開発モデルの効用と業界をリードするサポートサービスによる成果であり、レッドハットの成功の証である。eCosは、開発費を最小限に抑えながら短期間に組込製品を市場投入するために必要とされる柔軟性と専門的知識をポストPCデバイスの製造業者に提供するものです」とコメントしている。

また、ブラザーインターナショナルのプリンター部門のシニアマネージャであるジェフ・サンドラー(Jeff Sandler)氏は「私たちは、eCosがオープンソースライセンスモデルであり、ITRON仕様OSとの互換性を有していてかつ複数のマイクロプロセッサー上で使用できるということから、ブラザーの新しいレーザプリンターファミリー用のOSとしてこれを採用しました。eCosの移植性とデザインがもたらす効果により、同ファミリー用に開発したアプリケーションを、将来どのようなマイクロプロセッサーを選択したとしても容易に移行できるものと期待しています」とコメントしたという。

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