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グラフィソフト、建築CADソフト『Graphisoft』新バージョンを発表

2000年03月17日 00時00分更新

文● 編集部 伊藤咲子

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グラフィソフトジャパン(株)は16日、建築CADソフト『Graphisoft 日本語バージョン 6.5』日本語版を発表した。同ソフトは、平面図、立面図、断面図、パースやアニメーションといった2次元/3次元の図面形式を、1つのビル建築データとして製作・管理するのが特徴。データに対して行なった入力や変更は、自動的に全ての図面に反映され、リアルタイムに表示できるという。

グラフィソフトの本社はハンガリーで、'84年よりPCプラットフォームの3次元CADソフトを発表しているソフトウェアハウス。'99年はグループ全体で2800万ドル(29億6000万円)の売上を記録し、前年比で10パーセントの成長があったという。ソフトのユーザーは日本で1200社を超え、ドイツ、アメリカに次いで3番目に大きな市場という。

『Graphisoft 6.5』のパッケージ 『Graphisoft 6.5』のパッケージ



この新バージョンでは、梁オブジェクトツールを初めて搭載。ここでは、2次元/3次元の包絡処理自動化に対応したほか、大梁小梁といった梁の強度による陰影表現が可能という。そのほか新機能として、JPEG/BMP/TIFFといった画像ファイルの編集機能、複数のプロジェクトを結合する“ホットリンク機能”などを搭載した。また、日本語版独自のバージョンアップとして、円弧入力の対応など“通り芯ツール”の強化、三斜求積機能の追加、建具など標準部品400種類のオブジェクトの追加などが行なわれている。読み取りに対応するデータ形式はDXF/DWG/GIF/JPEGなど合計で約10種類、書き出しに対応するデータはDXF/DWG/GIF/JPEG/ADXなど合計で約20種類。

対応OSはWindows 98/NT4.0/2000および、Mac OS 8以降。出荷開始の時期は、Windows版が4月、Macintosh版が5月。価格は69万円。

グラフィソフトジャパン社長の原暢宏氏 グラフィソフトジャパン社長の原暢宏氏



同社社長の原暢宏氏は記者会見の席上で、リック(株)とのエクステリアのオブジェクト作成における技術提携、またエクス・ツールス(株)とオブジェクト作成ツールに関する技術提供を行なったと発表。「今後も積極的に多くの企業と提携したい」と語った。

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