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ジャストシステムほか2社、ウェブコンサルティングサービスを提供する会社を設立

2000年03月13日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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(株)ジャストシステムと(株)エムアイティ、(株)クラシック・キャピタル・コーポレーションの3社は13日、ウェブコンサルティングサービスを提供する会社“株式会社アール・ツー・イノベーション”(以下R2i)を設立すると発表した。同社は、コンサルティングから、必要があれば運用までを請け負うという。

出資はクラシック・キャピタル・コーポレーションのベンチャーキャピタルファンドが7000万円、ジャストシステムが5000万円、エムアイティが3000万円、クラシック・キャピタル・コーポレーションの代表取締役である山本一彦氏が1000万円の合計1億6000万円。山本氏がR2iのCEO兼代表取締役会長に就任し、本社は神戸に置くという。

山本氏は「いろいろなイノベーションがあって、個別の技術は確かに使われているが、道具の使いこなし方のプロデュースがしっかりなされていないのではないか。米国で3年ほど前から、知的なインフラを作り出す技術として、ウェブコンサルティングサービス“ストラテジック・インターネット・サービス”が出てきた」と解説した。

R2iの山本会長R2iの山本会長



3社の役割は、ジャストシステムが知識管理“ConceptBase”や日本語処理技術を提供、エムアイティが金融サービスや金融商品のデジタルコンテンツを提供、クラシック・キャピタル・コーポレーションがマーケティングリサーチ、ウェブマーケティングのノウハウの提供を行なうという。

ジャストシステムの浮川和宣代表取締役会長は、「提供だけでなく、なぜ出資するのかというと、この分野のエキスパートに使ってもらって、そこからのフィードバックを企業やコンシューマー向けに生かしたい」と出資の意図を説明した。ジャストシステムからは浮川氏が取締役に就任するほか、最高技術責任者(CTO)としてマネージャークラスの人間が出向するという。

ジャストシステムの浮川社長ジャストシステムの浮川社長



エムアイティの松久久也代表取締役社長も「三位一体で提供することでシナジー効果がみられるのではないだろうか」と期待を表わした。

エムアイティの松久社長エムアイティの松久社長



事業展開について、「当初は金融分野に絞って行なっていく。ターゲットは地銀の上位行やメガバンクの1部門。売上げは2001年度に5億円、2003年度に20億円。2年目に単年度黒字」(山本氏)と説明。「5月頃に金融関連業種向けに同サービスを説明するセミナーを開催し、5月、6月頃にはもう少しパートナー企業も増やしたい」と予定も明らかにした。

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