このページの本文へ

IFSジャパン、エンタープライズポータル構築を支援するERPソフトを今秋リリース

2000年03月07日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ERP(Enterprise Resource Plannning)ソフトベンダーのアイエフエスジャパン(株)(IFSジャパン)は7日、都内の同社でプレス向け戦略説明会を開いた。同社は新製品『IFS Applications 2001』を今秋にリリースする予定で、同製品は社内システムから取引企業までをウェブベースで結ぶ“エンタープライズポータル”の構築を支援するものになるという。

同社の戦略を説明するグスタフソン社長 同社の戦略を説明するグスタフソン社長



同社はスウェーデンのIndustrial&Financial Systems社の日本法人。'99年における同社世界全体の売上は約2億4000万ドル(約円)。前年と比べ57パーセントの増加で、同社ではERPベンダーの中ではトップの成長率だとしている。顧客企業は日本電気(株)、(株)ニコン、スウェーデンのエリクソン社など世界全体で3000社という。

IFSジャパン社長のステファン・グスタフソン(Stefan Gustafsson)氏によると、今後は米国市場を中心に、M&Aで各地の販売拠点を強化。「2002年には業界のトップ5を目指す」という。日本ではサービス業と自動車産業向けに力を入れており、販売ではNECと提携している。

同社のERPソフトはコンポーネント化され、必要に応じてコンポーネントを組み合わせて利用できる点が特徴。今秋リリースのIFS Applications 2001も資産や生産、販売、人事など各業務を管理する54のコンポーネントで構成される予定。これらはウェブベースで接続でき、既存のレガシーシステムにも対応可能という。

新製品ではエンタープライズポータルの構築を目指している。これは社内ユーザーと取引企業、カスタマーをインターネット/イントラネットで結ぶもので、社内ユーザーにとっては業務の効率化が図れ、取引企業とはBtoB(企業間)の電子商取引(EC)が可能となり、カスタマーとは情報のやり取りが活発になることでニーズの正確な把握やサポートの充実が図れるとしている。またインターフェースとなるウェブはユーザーごとにパーソナライズが可能という。また業種別のテンプレートも用意される予定。

また今年2月に発表したNECとの提携強化についても説明。NECのインターネットビジネスシステムである“iBestSolutions”にIFSのウェブベースアプリケーションを追加し、NECの接続サービス“BIGLOBE”を利用したホスティングサービスを提供するというもの。

グスタフソン氏は、「将来はASP(Application Service Provider)としての展開も視野に入れている。日本市場でのビジネス拡大に加え、海外の日系企業への製品提供も進めていく」と語り、共同のマーケティングなどNECとのパートナーシップを重視して事業展開を進める方針を示した。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン