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ノキア、iモード対応携帯電話を発売

2000年03月02日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之

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ノキア・モービル・コミュニケーション(株)は2日、NTT移動通信網(株)(NTTドコモ)のインターネットサービス“iモード”に対応した携帯電話端末『NM502i』を発表した。価格は未定。発売時期については明確にされなかったが、「春のうちに」とのことだ。

NM502iは、ノキアの携帯電話として初めてiモードに対応した製品。大きさは縦111×横44×奥行き18mmで、約77g。連続待ち受け時間は約270時間、連続通話時間は約130分だ。ボディーカラーは、“ブルーベルベット”と“シルバーパティ”の2色。



    


『NM501i』


NM502iを手に持った時に、ちょうど指の位置にくる“iモードボタン”を押すと、直接iモードメニュー画面が表示される。NTTドコモ向けに発売している『NM207』同様に赤外線ポートを装備(IrDA 1.0か1.1かは公開されなかった)し、パソコンやPDAとデータ通信カードや接続ケーブルなしで直接データ通信が可能。このとき、NM502iを無線モデムとして利用して、パソコンをインターネットプロバイダーなどに接続することもできる。







スライドが可能なNM502i。NM207によく似ている


iモードボタンは横についた。赤外線通信が可能な点も魅力


メールアドレス登録は500件、受信保存50件、送信保存30件、ブックマーク40件、画面メモ最大99件が可能。1ヵ月分を表示できるカレンダー機能では、50件のスケジュールを登録できる。スケジュールは、パソコンとやりとりできるという(ただし、対応PIMソフトなどはまだ、明らかにされていない)。

着信音も21種類が用意されており、自作することもできる(3オクターブ256音が利用可能)。音声コマンドも20件登録でき、人名を告げるだけで電話をかけたり、よく操作するコマンドを音声だけで実行することもできる。そのほか、3種類のゲームも内蔵する。

さらに、ノキアでは、“iモードサーバー”を用意することを明らかにした。エンターテインメント情報、女性向けコンテンツ、静止画像などをダウンロード可能で、国際情報、金融情報などのコンテンツも用意するという。基本的にNM502i用だが、他メーカーの機種でダウンロードすることもできる。iモードサーバーから、当初ダウンロードできるは静止画だけだが、今後18ヵ月から2年半以内に、動画・ビデオストリーム、ライブビデオの配信までを行なうとしている。

NM502iの発表は、“KEY MEDIA FUTURE”という記者向けのイベントで行なわれた。イベントでは、ノキア・モービル・コミュニケーション副社長ナイジェル・ランドストローム氏が挨拶した。

ノキア・モービル・コミュニケーション副社長ナイジェル・ランドストローム氏。機長の格好で登場した ノキア・モービル・コミュニケーション副社長ナイジェル・ランドストローム氏。機長の格好で登場した



ランドストローム副社長は「世界で4億5000万人いるモバイルユーザーは、2002年末には10億人に拡大する。この新しいモバイル情報社会では、インターネットを使ったビデオの配信や、従来パソコンでしか見ることのできなかったコンテンツの配信が可能になる」と述べた。そして、NM502iについて「この製品は、日本におけるノキアの携帯電話の存在をさらに強化するものだ。そしてまた、この製品で、世界でもっとも大きなモバイルインターネットサイトであるiモードとの融合を果たした」とした。

記者発表会では、SF的な映像とエイリアンか未来人のコミュニケーションを思わせるパフォーマンスが行なわれた
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