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【CeBIT 2000レポート Vol.7】【INTERVIEW】「世界全体の売上はこの1年で2、3倍に伸びる」--欧州で『EZDV』を発表したカノープス社長の山田広司氏

2000年02月25日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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“CeBIT 2000”で米カノープス社は24日(現地時間)、DV編集キット『EZDV』を発表した。初心者でも使いやすい編集ソフトとIEEE1394インターフェースカードをセットにしたもので、価格は249ドル(約2万6900円)に抑えた。日本や米国に先駆けてヨーロッパ市場に投入する。現地で発表を行なった同社の社長兼CEOであり、親会社のカノープス(株)社長である山田広司氏に、製品の特徴や欧州市場の戦略を聞いた。

カノープス社長の山田氏。自らシリコンバレーに移って現地法人の陣頭指揮をとっている。'83年に神戸に設立された同社も、今やワールドワイドに展開する カノープス社長の山田氏。自らシリコンバレーに移って現地法人の陣頭指揮をとっている。'83年に神戸に設立された同社も、今やワールドワイドに展開する



--EZDVはどんな特徴を持った製品でしょうか。

「主にホームビデオの編集用に開発しました。当社の『dv Raptor』では費用がかかりすぎて手が出ない、『Adobe Premire』は高機能過ぎる、という一般コンシューマーの要求に応えたものです。IEEE1394インターフェースカードも、アナログのオーバーレイ回路を外すことでコストダウンに成功しています」

--日本ではいつ発表を?

「3月中ごろには発表できるでしょう」

--なぜヨーロッパ市場が最初なのでしょうか。

「ヨーロッパでは、日本と同じでDVユーザーが非常に多い。米国ではほとんどプロのユーザーばかりですが、ヨーロッパでは、時間的にも経済的にも余裕のある人が家族のムービーを撮影するなどして、DVを楽しんでいます。そのため、気軽に編集を楽しめる製品の要望が特に欧州市場から強く、EZDVは欧州市場のフィードバックで生まれました。そのため、ちょうどCeBITが開かれることもあり、まずは欧州で発売となりました」

「他製品のように、OEM供給をする可能性もありますが、まずは小売りからです。こちらではカメラ店で販売されることが多いようですね」

プレスカンファレンスで発表する山田氏
プレスカンファレンスで発表する山田氏



--ヨーロッパ市場での実績は。

「こちらで製品を発売してから1年半になります。'99年の売上は前年比で5倍になり、欧州全体でのシェアは2位になったと見ています」

--今後もヨーロッパ市場に力を入れていくということでしょうか。

「というより、アメリカやアジア、オーストラリアなど世界全体に力を入れていきます。完全にシェアトップの日本をのぞき、世界全体での売上は、'99年から2000年にかけて2倍から3倍になるでしょう」

CeBIT会場内のカノープスのブース
CeBIT会場内のカノープスのブース

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