台湾のVIA Technologies社は米国で22日(現地時間)、『VIA Cyrix III』を発表した。x86互換プロセッサーとして初めて、Socket
370ピンコンパチブルの製品となる。PR500(Pentium-500MHz相当)製品が84ドル(約9200円)、PR533(同533MHz相当)製品が99ドル(約1万900円)となっている。このほか、PR466、PR433製品もラインアップされているが、価格は不明。
Cyrix IIIは、“Joshua”(ジョシュア)というコードネームで知られていた低価格パソコン向けの製品。FSB(Front
Side Bus)66/100/133MHzに対応し、クロックの内部倍率は2.5倍から7倍まで0.5倍きざみで設定できる。64KBの1次キャッシュメモリーと256KBの2次キャッシュメモリーを備え、浮動小数点ユニットは2つ。また2つの命令を別々に同時に実行可能な7段のパイプラインを持つ。MMX命令のほか3DNow!にも対応する。コア電圧は2.2Vとなっている。
サポートするOSとして、Windows 95/98、Windows 2000、Windows NT、OS/2、DOS、UNIX、Solaris、Linuxが挙げられている。
なお、Cyrix IIIの製造は、米ナショナルセミコンダクター社が行ない、0.18μmプロセスで製造される。