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【NET&COM21レポートVol.2】“ECグランプリ2000”のグランプリ受賞はマネックス証券

2000年02月02日 00時00分更新

文● 編集部 高島茂男

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“情報ネット・システムが時代を変える”をテーマに、情報システムとネットワークの総合展示会“NET&COM21”が2日、千葉県・幕張メッセで始まった。主催は日経BP社で、4日までの開催となっている。同展示会で発表された“ECグランプリ2000”で、マネックス証券(株)がグランプリを受賞した。

同グランプリは、日経BP社の雑誌“日経ネットビジネス”が主催するもので、電子商取引サービス(EC)が選考対象となっている。書類審査を通過した284件の応募から、グランプリほかが選出された。

審査には、同誌編集長の国米敏弘氏、東京大学助教授の須藤修氏、M&M研究所代表の三石玲子氏、(株)電通総研の研究主幹である吉田望氏の4名があたった。

グランプリを受賞したのは、マネックス証券が提供するオンライン株取引サービスの“マネックス”。選出の理由としては、「マーケティング力に関心した」(国米氏)、「素人を吸引する力がある」(三石氏)といった点を挙げていた。表彰式に登場した同社代表取締役社長の松本大氏は「我々は証券会社であるより、ネット会社でいたい。こまめなウェブページのアップデートや2時間以内のEメール返信などを心がけている。今後も新しいチャレンジを積み重ねてやっていきたい」と受賞の弁を述べた。

マネックス証券の松本代表取締役社長(画面中央)
マネックス証券の松本代表取締役社長(画面中央)



このほか、消費者向けEC部門(EC年商1億円未満)は、照国電機(株)の“照明器具の専門店 てるくにでんき”。消費者向けEC部門(EC年商1億円以上)は、NECインターチャネル(株)・(株)ケイバブックの“競馬道 On Line”。企業向けEC部門は、らいでんねっと(株)の“Silicon Research&Trading”。ECマーケティング部門は、(株)本田技研研究所朝霞研究所有志の“Dream Riders”が受賞した。

照明器具の専門店 てるくにでんきは、わかりやすいウェブサイトの構成、商品の見つけやすさ、買いやすさなどが評価された。競馬道 On Lineは、コンテンツ販売でEC年商約4億円という売上をあげた点などが評価された。

Silicon Researh&Tradingは、BtoBのウェブサイトで、部品などの仲介を行なっている。企業間の取引を仲介するサービスは、既に欧米では1つの分野を確立しているインターネット上のサービスだ。同サイトは、まだ日本では少ない分野を実践し、成功している点が評価された。

Dream Ridersは、消費者と開発陣が交流できる数少ない、貴重なウェブサイトという点が選出のポイントだったという。

今年は、BtoBのサービス、企業間取引やASPなど提供するウェブサイトや、本格化する音楽配信サービスのウェブサイトなどが注目されることになるだろう。次回のグランプリはこういったウェブサイトから選出されるのではないだろうか。

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