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住友金属システム開発、プロ向けページレイアウトソフト『SMI EDICOLOR』のバージョン4.0を発売

2000年01月13日 00時00分更新

文● 編集部

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住友金属システム開発(株)のパブリッシングシステム部は、11日、プロ仕様のページレイアウト(組版)ソフト『SMI EDICOLOR(エディカラー)』の最新バージョンとして、バージョン4.0のMacintosh対応版とWindows対応版を、2月25日に発売すると発表した。

『SMI EDICOLOR4.0』のレイアウト画面
『SMI EDICOLOR4.0』のレイアウト画面



エディカラーは、これまで日本語組版ソフトで必要だった手作業による微妙な調整を自動化し減らしたのが特徴で、初期設定のままで、印刷、出版業界で標準的な組版のルールに従った出力が行なえるという。天付きかっこの自動処理や、縦組み時の連数字、行頭行末ルビの自動シフト、変形ルビなどの日本語特有の処理も自動で行なえる。そのため、プロだけでなく、一般ユーザーが質の高い組版を望むような用途にも利用できるとしている。もちろん、出版社、新聞社ごとに異なる組版ルールをカスタマイズして組み込むことができる。微調整が必要な部分をユーザー自身がカスタマイズすることで、組版作業を行なうオペレーターが代わっても、出力の違いが少なくなるようにできるという。自動化支援機能として、HTML言語に似た独自のスクリプト“エディカラータグ”を採用しており、これを利用することで、データベースとの連動も可能。4.0では対話形式でタグ付けを行なったうえで、書き出すこともできるようになっている。

タグ付け出力の設定画面 タグ付け出力の設定画面



バージョン4.0では、Macintosh対応版とWindows対応版がほぼ同等の機能を持つようになったという。仮想フォント環境を内部に持つことで、レイアウトデータにも互換性がある。4.0では、ユーザーのリクエストを反映したインターフェースの変更がなされたほか、任意の点から自由に文字列をレイアウトできる“1行文字枠”の機能や、PDFデータをタグ付けされたテキストに変換したうえで取り込む機能も追加された。組版でよく使われる2行どりや3行どりなどの指定もメニューから選択できるようになった。また、ハイエンドの組版ソフトでプラグインや機能拡張ソフトとして提供されている、かな詰め機能や表組作成などの機能を標準で装備した。

レイアウトは、原稿用紙のようなグリッドを利用して行なえる
レイアウトは、原稿用紙のようなグリッドを利用して行なえる



動作環境は、Macintosh対応版が、PowerPC搭載マシンで、OSが漢字Talk7.5からMac OS 9。Windows対応版が、Pentium-133MHz以上のプロセッサーで、Windows 98/95/NT4.0(製品発売までにはWindows 2000へ対応予定)。

価格は、Macintosh対応版が、18万8000円。ユーザーズガイドやチュートリアルなどが付属しない追加ライセンスが15万9000円。Windows対応版は、14万8000円で、追加ライセンスが12万8000円となっている。なお、従来製品からのバージョンアップは、Macintosh版とWindows版とも3月末まで2万8000円、それ以降は3万4000円。全国の主要パソコンショップや印刷機材販売会社、OA機器販売会社のほか、DTP専門通販(ミスミなど)でも販売する。

同社では、出版社やデザイナーなどDTPのプロ向けの販売や、印刷会社の専用DTPシステムのリプレースのほか、一般企業や地方自治体の広報誌のDTP化などをターゲットとしているという。

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