日本電信電話(株)(NTT)は2日、独自に開発したオーディオ符号化方式『TwinVQ(Transform
Domain Weighted Interleave Vector Quantization)』が、国際標準規格のMPEG-4/Audioに正式採用されることが決定したと発表した。
MPEG-4/Audioに採用されたオーディオ符号化方式は、NTTによるTwinVQ方式と独Fraunhofer-Gesellshaft社などによるAAC(Advanced
Audio Coder)方式を統合したもの。ISO(国際標準化機構)とIEC(国際電気標準会議)が共同で進めている、動画や音楽、音声の圧縮方式に関する国際標準として定められることになる。
TwinVQは、音楽データの容量を1/10から1/100程度まで圧縮でき、圧縮したビット列の一部から音楽を再生することが可能な“スケーラブル符号化”にも対応する。また、伝送時に発生する符号誤りに対しても強い耐性を持ち、移動体通信機器による無線通信でも音質の乱れが少なくなるという。