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ライコスジャパン、34億円の資金調達を実施、新株主として角川書店が資金参画

1999年11月05日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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ライコスジャパン(株)は、同社の運営するインターネット総合情報サービス“Lycos Japan”のサービス拡充に向けて、増資などによる34億円の資金調達を11月2日に行なったと発表した。

この資金調達は、従来の株主である米ライコス社、住友商事(株)の追加資金拠出に加え、新株主となった(株)角川書店からの資本参画により実現したもの。内訳は、米ライコスと住友商事がそれぞれ15億円、角川書店が4億円となっている。

左から、住友商事の西條温常務取締役、角川書店の角川歴彦代表取締役社長、ライコスジャパンの吉田和男代表取締役社長、米ライコスのEdward PhilipCOO兼CFO
左から、住友商事の西條温常務取締役、角川書店の角川歴彦代表取締役社長、ライコスジャパンの吉田和男代表取締役社長、米ライコスのEdward PhilipCOO兼CFO



発表会場で、同社代表取締役社長の吉田和男氏は、「10月30日に無料ホームページサービス“Tripod Japan”を開始したところ、3日間で1万人を超えるユーザー登録があった。われわれの基本目標は、ユーザーが利用しやすいサイトを作る、素晴らしいコンテンツを所有している方々とパートナーシップを組んでいく、という2つ」

「例えば子どものいる夫婦が映画を観に行く場合、その映画情報のほか、映画館近辺のシティ情報、さらにはベビーシッター情報まで必要になるなど、人間の思考は普段関わりのない情報にまで張り巡らされる場合が多い。将来的には、こういった情報をすべて検索できる“横断検索”というものを実現したい。ライコスは、この横断検索の実用化に向けて、検索エンジンを作り上げている」

「今回、角川書店から資金を得られたほか、エイベックス(株)とも協力し、キャンペーンに浜崎あゆみさんを起用できた。現在強力なプロモーション活動を展開している。われわれは、技術と強力なパートナーシップにより、はやい段階でヤフーをキャッチアップしたい」と意気込みを語った。

また、米ライコスのCOO兼CFOであるEdward M. Philip(エドワード・フィリップ)氏は、「Lycosは世界で3番目に人気のあるサイトで、現在世界21ヵ国で38サイトを展開している。米国以外での事業展開では、その地域のパートナーと組んでジョイントベンチャー事業を行なうという、他社とは異なるアプローチで展開している」

「Lycosはここ1年で日本における最も成功したサイトの1つだろう。今回角川書店と協力でき、またTripod Japanをスタートできたことは大変喜ばしいことだ。今後も積極的なブランド活動を行なっていく。ヤフーに追いつき、追い越して日本でのNo.1ポータルを目指す」としている。

がっちりと握手をする4人。角川書店の代表取締役社長である角川歴彦氏は、「Lycosは今後日本のメジャーポータルの1つとなっていくだろう。われわれとLycosは、今後さまざまなコンテンツサービスに関し補完的な役割を果たしていく。いいパートナーシップを作り、われわれは応援団長として支援していきたい」とコメントしている
がっちりと握手をする4人。角川書店の代表取締役社長である角川歴彦氏は、「Lycosは今後日本のメジャーポータルの1つとなっていくだろう。われわれとLycosは、今後さまざまなコンテンツサービスに関し補完的な役割を果たしていく。いいパートナーシップを作り、われわれは応援団長として支援していきたい」とコメントしている

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