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富士写真フイルム、デジタルカメラの画像レタッチソフト『デジカメ色一番2』を発表

1999年11月05日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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富士写真フイルム(株)は、デジタルカメラで撮影した画像を修正するレタッチソフト『デジカメ色一番2』を発表した。新バージョンでは、修正したい場所をブラシでなぞり、明るさなどを変更できる“ブラシレタッチ機能”、解像度の低い画像を処理して大きなサイズでも高品位に出力できるという“解像度補間機能”などが加わった。対応OSはWindows 95/98/NT 4.0。発売は12月3日で、価格は9800円。

起動時の画面。フォルダ内の画像をサムネイルで表示するようになった
起動時の画面。フォルダ内の画像をサムネイルで表示するようになった



デジカメ色一番2は、今年6月に発売されたソフトのバージョンアップ版。初心者がデジタルカメラで撮影した画像を、手軽に好み通り仕上げられるよう配慮して開発したという。画像ファイル形式はJPEGとBMPのほか、新たにExif、FPX、PNG、PCX、TIFFが加わり、デジタルカメラで採用されている画像形式はほぼサポートされた。

ブラシレタッチ機能では、ブラシでなぞった部分の画像処理が行なわれる
ブラシレタッチ機能では、ブラシでなぞった部分の画像処理が行なわれる



新機能の目玉はブラシレタッチ機能だ。これは、円形、四角、エアブラシと3種類のブラシを選び、修正したい場所をマウスの左ボタンを押しながらブラシでなぞるとリアルタイムで修正してくれるというもの。修正項目は明度、輝度、ガンマなどを用意。左ボタンを押している限り、一度なぞった所を再度なぞっても、処理が上書きされないのでムラのない仕上がりが可能だという。ブラシの大きさは連続的に変更できるため、細かな処理や大きな範囲の修正にも対応できる。ブラシレタッチ機能のほかにも、画像全体のコントラストやシャープさを変更したり、エンボス加工や3D的な表現ができる“フィルター編集”も備えている。

クリック一発で色を変えられるPurePix変換
クリック一発で色を変えられるPurePix変換



画像補正機能では、前バージョンで採用された“PurePix変換”を引き続き搭載している。これは、黒、空色、肌色、白、緑の中から補正したい色を選び、画像中の対応する色の部分を数個所クリックして実行すると、より鮮やかな色に変換してくれるという機能だ。色の変換には、同社がカラーフィルムやデジタルカメラの開発で培った色データを基にしているため、自然で鮮やかな発色が可能になっているという。

新バージョンではユーザーインターフェースを改良し、起動時の画面ではエクスプローラ風のツールを採用。画像の入ったフォルダを選択すると、フォルダ内の画像がサムネイル表示されるようになった。画像のダブルクリックで、各レタッチツールが起動するように設定もできる。

印刷では、低解像度の画像を大きなサイズでプリントできる“解像度補間機能”が追加になった。また主要メーカー製プリンターのカラープロファイル情報を搭載しているため、あらかじめプリンターを設定しておけば、それぞれのプリンターに応じて最適な印刷表現となるよう自動的に処理をしてくれるという。

このほか、レイヤー機能を搭載し、画像やクリップアート、文字の取り込みや、四角や円形、ひし形に画像を切り抜いたりもできる。撮影日時や解像度といったデータを画像と一緒に記録する標準の形式であるDCF(Design rule for Camera File system)にフル対応し、撮影情報を基にした画像のデータベース化も可能になっている。

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