ロータス(株)は、個人ユーザー向けに『ロータス ノーツ R5』パッケージの店頭販売を11月19日に開始すると発表した。Windows
95/98/NT4.0対応で、価格は5800円。
この個人ユーザー向け『ロータス ノーツ R5』は、インターネット標準技術を採用し、ドミノなどのグループウェアへのアクセス、電子メール、ウェブブラウザー、PIM、各種ファイル管理などの機能を搭載した情報管理ツール。従来の『ロータス
ノーツ パーソナル r4.6』の後継製品であり、今バージョンより、製品名から“パーソナル”を外し、『ノーツ』ブランドに統合したという。
ウェブブラウザーと同じようなユーザーインターフェースを採用し、画面にタスクボタンやブックマーク、ナビゲーションバーなどが用意されている。また、メールの受信ボックスやよく利用するウェブページへのリンク、カレンダー、タスクリストなどを1画面に表示する“ヘッドライン”機能を搭載、表示する情報コンテンツのカスタマイズも可能となっている。
また、企業内のノーツ環境への接続設定やインターネットメール設定、ニュースリーダー設定、利用するLDAP設定などをウィザード形式で行なえる“セットアップウィザード”を搭載する。
メールやカレンダー、タスクリスト、アドレス帳は情報の連携が可能。例えば、アポイントメントの日時を記したメールの内容をカレンダーへ取り込んだり、カレンダーで入力したスケジュールをメールで送信したりできる。メールや各種文書などをまとめてデータベースに蓄積/管理でき、全文検索を行なえる。ウェブブラウザー機能で表示したウェブページを保存することも可能。
なお、ノーツIDを持っていないユーザーが、企業内のドミノサーバーへアクセスする場合は、“ロータス
ドミノ クライアントアクセスライセンス(CAL)”(価格8400円)が別途必要。
同社代表取締役社長の安田誠氏は「多数の企業で導入されているノーツを、自宅で使ってみたいというニーズに応えたもの。マシンへのバンドルも企画している」と挨拶。
また同社マーケティング本部本部長の藤村厚夫氏は、「会社でノーツを使っている人が、会社以外でもノーツを利用できる。会社にある情報と、個人情報の両方を自分のマシンで一元管理可能だ。また、過剰な機能を省いて利用しやすくし、価格を下げたことで、これまでノーツを使ったことのない人にも価値のあるものとなっている」としている。
左から、安田氏、藤村氏、同社マーケティング本部の藤縄智春氏。安田氏は冒頭の挨拶で「ある媒体のインタビューで、マイクロソフト社の社長が『ExchangeがシェアNo.1になった』と言っていたようだが、その根拠を聞きたいところだ。ロータス社が入手した調査では、Q3はExchangeが470万シート、ノーツが550万シートとなっている。Q4もいい数字になるだろう。報道する際は、ちゃんとデータを取って書いていただきたい」とも |