沖電気工業(株)は21日、サプライチェーンマネージメントシステム(SCM)のSI事業に本格的に参入すると発表した。これにより、同社が提携しているERP(Enterprise
Resouce Plannning:統合基幹業務ソフト)ベンダーであるオランダのバーン社のSCM向け統合製品群『BaanSCS(バーンサプライチェーンシリーズ)』を、製造業を中心に10月末から販売する。標準システム価格は5000万円から。SCM導入にあたって、経営モデルのアセスメントを行なう導入コンサルティング“BRAVO(Baan
Rapid Assessment of Value、Opportunity)を利用できる。
同製品は、需要予測や生産、調達、在庫、物流などの計画を行なう機能を搭載する。統計理論を利用した需要予測システム“Demand
Planner”、マルチサイトの最適な生産/調達計画や在庫計画などを行なうシステム“Planner”、シングルサイトにおける製造日程計画を作成するシステム“Scheduler”、製造現場への作業指示と進捗情報などの収集を行なうシステム“Execution”の4つのパッケージで構成される。
SCM導入時の企業における組織改革や業務プロセス改革などのコンサルティング業務については、同社が提携するコンサルタント会社が担当し、パッケージのコンサルティング、システム構築(レガシーシステムやERPシステムとのインターフェース開発など)、インプリメンテーション、保守サービスなどは沖電気が担当する。