アドビシステムズ(株)は、フォトレタッチソフト『Adobe Photoshop』の簡易版『Adobe
Photoshop LE 日本語版』を11月12日に発売する。価格はオープンプライスで、推定小売価格が1万5000円前後。
Photoshop LEは、Adobe Photoshop 5.5の機能からプロフェッショナル向けのものを省き、趣味や仕事で多く利用される基本的な機能のみを搭載した製品。これまで、PCやデジタルカメラ、プリンター、スキャナーなどにバンドルされていたものを、今回パッケージ製品として店頭販売することとなった。Adobe
Photoshopの画像処理エンジンとユーザーインターフェースを採用している。
色補正機能は、トーンカーブやレベル補正などを装備。緑や黄、シアンなどの各色を増やした場合に画像がどう見えるかをサムネイル表示で確認できる。
また、“覆い焼き”、“焼き込み”、“スポンジ”など、画像の明るさや色合いを部分的に補正できるレタッチツールや、“ペイントブラシ”、“エアブラシ”などを収録したペイントツール、画像内の指定した部分を異なる部分にコピーできるスタンプツールを搭載する。画像内の指定した範囲以外の領域をマスクできるマスキングツールや、“選択”、“なげなわ”、“マグネット選択”など、画像の任意の部分を選択できる選択ツールも用意されている。
さらに、画像レイヤー機能や、95種類以上の特殊効果フィルターを搭載する。デジタルカメラ/スキャナーからの画像取り込みも可能。画像に文字を追加できる文字ツールは、Adobe
Photoshopの機能と異なり、入力した文字の再編集は不可となっている。
Windows 95/98/NT4.0、Apple 漢字 Talk7.5以降およびMac OS 8以降に対応。Adobe
Photoshopフルバージョンへのアップグレード価格は8万3000円。