このページの本文へ

ニコン、211万画素CCDと光学2倍ズーム搭載のデジタルカメラ『COOLPIX800』発表

1999年09月27日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

(株)ニコンは、211万画素CCDと光学2倍ズームを搭載したデジタルカメラ『COOLPIX800』を発表した。単焦点機『COOLPIX700』の外観を継承しつつ、3倍光学ズームの『COOLPIX950』よりも気軽に使えるズーム搭載カメラ、がコンセプト。撮影シーンごとに最適なホワイトバランスを決定する新機能“マルチオートホワイトバランス”を搭載。発売予定日は11月6日で、価格は8万9000円。

「“高性能なレンズ”の答えが2倍ズーム」とニコン。画面周辺部での解像力をアップさせたという
「“高性能なレンズ”の答えが2倍ズーム」とニコン。画面周辺部での解像力をアップさせたという



外観はCOOLPIX700と似ている。ボディー外装は、COOLPIX700のアルミから、総エンジニアリングプラスチックに変更された。レンズがズームになった分、軽量化を図ったという
外観はCOOLPIX700と似ている。ボディー外装は、COOLPIX700のアルミから、総エンジニアリングプラスチックに変更された。レンズがズームになった分、軽量化を図ったという



CCDはCOOLPIX950、同700と同じ、1/2インチ211万画素正方補色CCD(有効画素数は公開されていない)を採用した。ISO約100相当の感度を持ち、感度切り替えでISO400相当までゲインアップができる。記録画素数は1600×1200ピクセル、640×480ピクセルの2モード。記録画像ファイル形式はJPGで、画質モードはHI(非圧縮)、FINE(約1/4圧縮)、NORMAL(約1/8圧縮)、BASIC(約1/16圧縮)の4モード。

レンズは新設計の“ニッコール”ブランド。ガラスモールド非球面レンズを含む5群7枚構成で、焦点距離は7~14mm(35mmカメラ換算で38~76mm)の光学2倍ズームだ。2.5倍までのデジタルズームと組み合わせて最大5倍のズーム撮影が可能だ。マクロ撮影は7cmまで。フィルター径がCOOLPIX950と同じで、同社純正のテレコンバーター、ワイドコンバーター、フィッシュアイコンバーターレンズが使用可能となっている。

今回新たに“マルチオートホワイトバランス”機能を搭載。主要被写体と背景を分離し、主要被写体に合わせたホワイトバランスを自動的に設定することで、背景の色や明るさに影響されずに自然な写りが得られるというもの。この点でCOOLPIX950や同700よりも撮影結果が向上しているという。

さらに最大40コマの連写を可能にする“ウルトラハイスピード連写”モードも加わった。これは320×240ピクセルサイズで秒間約30コマ、合計40コマまでの連写が可能になるというもので、スポーツなど素早く動く被写体の撮影に向いているという。

オートフォーカスは、レリーズボタン半押しでピントを固定する“シングルAFモード”、電源ON時は常にピントを合わせ続ける“コンティニュアスAFモード”の2モードから選択。マニュアルフォーカスも用意されている。

露出は256分割マルチ・中央部重点・スポットの各測光モードによるプログラムオートのみだが、1/3ステップで+/-2EVまでの露出補正ができる。ボディー背面に1.8インチ低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレー(11万2000画素)を装備したほか、実像式光学ファインダーも設けられている。

記録メディアはコンパクトフラッシュ。画像はTIFFとJPEGの2方式で記録され、“HI(TIFF)”モードで1コマ、“FINE(JPEG)”で約8コマ、“NORMAL(同)”で約16コマ、“BASIC(同)”で約32コマが記録可能となっている。

電源に単3型電池4本を使用し、アルカリ乾電池、ニッケル水素充電池、ニッカド充電池、リチウム電池の使用が可能。撮影時間の長さも前2機種と同様で、液晶ディスプレー使用時で連続約100分間となっている。ビデオ出力端子(NTSC)、シリアル入出力端子も装備している。

サイズは幅119×奥行き61×高さ69mm。重さ約260g(電池含まず)。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン