(株)シマンテックは、マッキントッシュ用トラブル解決ソフトの新製品『ノートン・ユーティリティーズ
5.0 Mac版』、およびウイルス対策ソフト『ノートン・アンチウィルス
6.0 Mac版』を10月8日より販売開始する。税別の標準価格は、ノートン・ユーティリティーズが1万9800円、ノートン・アンチウィルス
6.0が9800円。
システムディスクの検査機能を容易にした『ノートン・ユーティリティーズ
5.0』
ノートン・ユーティリティーズ 5.0では、ハードディスクの修復および最適化機能がおもに強化された。![]() | 『ノートン・ユーティリティーズ 5.0』 |
---|
今回、強化された点として、システムフォルダーを含む媒体の検査機能がある。これまでハードディスクなどシステムフォルダーを含む起動ボリュームを検査、修復するには、従来ノートン・ユーティリティーズのCDから起動する必要があった。しかし本バージョンより、CDから起動することなく、インストールした状態で、すべてのディスクの検査と修復が可能になった。
また、すでにWindows版では提供されていたインターネットを通じたオンライン更新機能、“LiveUpdate(ライブアップデート)”が導入された。LiveUpdateを利用すれば、ボタン1つで、ノートン・ユーティリティーズを、新しいMac
OSへの対応など、最新環境にアップデートできる。さらに、SCSI機器と同様に、接続されたFireWire(IEEE1394)装置のトラブルも解決することができるようになった。
“LiveUpdate”機能を高速化した『ノートン・アンチウィルス 6.0』
ノートン・アンチウィルス 6.0は、未知ウイルスや未知のトロイの木馬を検知するシマンテック独自のスキャン・エンジン“Bloodhound(ブラッドハウンド)”やウイルスに感染したファイルを自動修復する“自動修復”機能を備えたウィルス対策ソフトだ。![]() | 『ノートン・アンチウィルス 6.0』 |
---|
今回、強化された点として、“LiveUpdate”機能の高速化がある。同社のウイルス研究所“SARC(サーク)”が提供する最新のウイルス定義ファイル(ワクチン)やスキャンエンジンを、インターネットやモデムを通じて自動的に更新する“LiveUpdate”機能のスピードが、従来の10倍以上高速になった。これによりワクチン更新のためのネット接続時間を大幅に短縮することが可能だ。また、ファイルのスキャン速度が向上し、スキャンに要する時間も短縮された。
また、Macintosh環境で最も被害報告の多い“AutoStart(オートスタート)”ワームに対する修復機能が強化された。従来では、ノートン・アンチウィルスのCDから起動して修復作業を行う必要があったが、本バージョンからインストールした状態でそのまま修復することが可能になった。
今回より、両ソフトを併用する際には、メニューが統合され、1つの画面で両ソフトの操作が可能となるほか、オンライン更新も1度に実行できるようになった。これによって、Macintohの総合的なトラブル対策がより簡潔に果たせるようになる。
各種アップグレードサービスを実施
なお、同社では、10月の発売が予定されるアップルコンピュータ社の“Mac OS 9”対応に関するサービスを用意している。今回発表の2製品を“Mac OS 9”に対応させるアップデートCD-ROMを、ユーザー登録者に2500円(税別、送料込み)で提供するサービスを順次開始する。両製品ともに、既存製品(ノートン・ユーティリティーズ 3.5以上、ノートン・アンチウィルス 5.0以上)のユーザーに対するアップグレードプログラムが用意されている。ノートン・ユーティリティーズのユーザーは9500円(送料込み/税別)、ノートン・アンチウィルスのユーザーは5500円(送料込み/税別)でアップグレード可能だ。
また、発売日までの間に、現行製品のノートン・ユーティリティーズ 4.0.4またはノートン・アンチウィルス 5.0.3を購入し、オンライン登録したユーザーは、それぞれノートン・ユーティリティーズ 5.0およびノートン・アンチウィルス 6.0に、2500円の実費(送料、メディア代込み/税別)でアップグレードできる。
さらに、クロスアップグレードとして、それぞれ既存製品のユーザーを対象に、両方の新製品をより割安なアップグレード価格で購入できるサービスを実施する。
なお、いずれも5ユーザー、20ユーザーのライセンスパック、25ユーザー以上のシマンテック・バリューライセンス・プログラム(SVP)価格が別途設定されている。
