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出光興産、3Dゲームを立体表示するシステム『SHADIO』を発売

1999年09月13日 00時00分更新

文● 編集部 小林伸也

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出光興産(株)は、Direct3Dなどに対応したパソコン用3Dゲームの画面を立体表示するシステム『SHADIO』を発売した。ディスプレーの前に液晶シャッターを取り付け、偏光めがねを掛けて見る仕組み。めがね自体に液晶を取り付けたタイプと比べ、目が疲れにくい点が特徴。価格は6万5600円。



『SHADIO』は、15インチ/17インチディスプレー共用の液晶シャッター、ゲーム画像を3D対応に処理する2D/3Dコンバーターと専用ドライバー、画像と液晶シャッターを同期させるシンクロナイザー、偏光めがね(2個)がセットになっている。

SHADIOのシステム構成
SHADIOのシステム構成



立体表示の仕組みは、(1)出力されたゲーム画像を、2D/3Dコンバーターと専用ドライバーが、1秒間に60回ずつ左右にずらして表示する処理を行なう(2)シンクロナイザーが、処理された画像と液晶シャッターを同期。液晶シャッターは右目用に垂直に偏光、左目用に水平に偏光をかける(3)偏光めがねのレンズ部分は、右が垂直、左が水平の偏光に対応し、左右の視差によって立体的に見える---となっている。

SHADIOで立体化表示された画面。画像が左右に2重になっている
SHADIOで立体化表示された画面。画像が左右に2重になっている



同社では、3Dアクセラレーター用チップに、米3dfx Interactive社の“voodoo2”“voodoo3”、米nVIDIA社の“RIVA TNT2”を推奨している。またDirect3Dのほか、Glide、Open GLによって3D処理が行なわれるゲームに対応。動作確認済みのゲームとして、アンバランス(株)の『電車でGO!』、(株)セガ・エンタープライゼスの『セガラリー2』、エレクトロニック・アーツ・スクウェア(株)の『STAR WARS-Episode1-Racer』などを挙げている(推奨チップと対応ゲームの組み合わせはSHADIOのサイトに掲載されている)。

対応OSはWindows 95/98。3D表示の方式上、垂直同期周波数が120Hz以上のディスプレーが必要なため、家庭用テレビでは使用できない。家庭用ビデオを表示させるためのビデオキャプチャーボードがオプションで用意される。

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