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FedEx、企業向けにインターネットを利用した電子商取引支援システムを提供開始

1999年08月05日 00時00分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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フェデラル エクスプレス コーポレーション 日本支社(FedEx)は、インターネット上での電子商取引を支援するシステムを開発したと発表した。今回発表した電子商取引システムは、『Virtual Order Plus(バーチャル・オーダー・プラス)』と『Global Inventory Visibility System(グローバル・インベントリー・ビジビリティ・システム)』の2製品。

Virtual Order Plusは、オンラインショッピングサイトの構築や運営管理、商品の発送作業支援を統合した電子商取引システム。ウェブサイト上の仮想店舗画面に、商品の説明や画像、価格を一覧表示できる“On-line catalog”機能、店舗画面のデザインを設定するための“Attractive Pre-designed templates”機能、クレジットカードの認証/承認ツール“Secure electronic payment”などを搭載する。また、国際間での輸送を考慮し、利用者が商品を海外に発送する際に必要な航空貨物運送状や請求書を作成できる“On-line Shipping and Tracking”ツールも用意されている。“発送前”や“輸送中”といった商品の状況を把握できるトラッキング機能も搭載する。

『Virtual Order Plus』サンプル画面
『Virtual Order Plus』サンプル画面



Global Inventory Visibility Systemは、ウェブサイト上で、ワールドワイドでの在庫状況の確認や出荷予約、発注を行なえる在庫管理システム。世界各地にある倉庫の在庫量をチェックできる“Inventory On Hand”機能や、どの商品をいくら出荷したかといった在庫履歴を表示する“Order Detail Query”機能、商品の出荷指示を行なえる“Order Entry”機能を搭載する。出荷した貨物のトラッキングもウェブサイト上で行なえるほか、複数の業者に対し、商品発注を電子メールで同時に配信できる。

『Global Inventory Visibility System』サンプル画面
『Global Inventory Visibility System』サンプル画面



8月にFedExのアジア太平洋地域エレクトロニック コマース アンド カスタマーサービス担当副社長に就任したRajesh Subramaniam(ラジェッシュ・スーブラマニアン)氏は、「現在、電子商取引を事業に取り入れる企業が増えている。今回発表したサービスは、FedExの世界中の物流および情報ネットワークを利用したもの。フロントエンドだけではなく、われわれのネットワークシステムにリンクしたトータルなサービスを提供していく」と挨拶した。

Rajesh Subramaniam氏
Rajesh Subramaniam氏



また、FedExアジア太平洋地域エレクトロニック コマース アンド カスタマーサービスの戦略・提携ディレクターであるDavid Smith(デビッド・スミス)氏は、「ビジネス市場は、グローバル化やテクノロジーの進歩によって変化し続けている。今後企業は、どのような市場に対しても、柔軟で合理的なアプローチを行なう能力が必要となる。われわれは、企業に対し、さまざまなビジネスサービスへのアクセスが容易になるようなシステムを提供する」としている。

David Smith氏
David Smith氏



2製品のそれぞれの価格は、企業システムごとの個別見積もりとなる。「企業のシステムの規模や、グローバル展開を行なう/行なわないなどによって、価格帯が大幅に異なってくるため、目安となる価格は提示できないが、システム構築や管理、輸送に関する費用も含めて、従来よりかなり低額になるはずだ」(Subramaniam氏)という。

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